(ボディサバつづき) |
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----------------------------------------------------------(16) マイク「マイクだ。よろしく。君が東京から 来たことは聞いていた」 マグレガ-「だが、マイク、なんで、今ごろ、 ここに居るんだ?今日は休暇だろ」 マイク「わすれものを取りにきてた」 マグレガー「そうか」 マイク「じゃあ、また勤務の時に会おう」 マイク、去る。
25 警察署内のジム(翌日・昼) リング、サンドバック、ダンベル、ワークアウト用の 器具等が完備されている。 軽装の数人の署員がワークアウト、縄跳びなどをしている。 そこへTシャツにジャージの下、姿のタカギが入ってくる。 自分の居場所を確保し、ストレッチをし始めるタカギ。 パンチングボールに向かう。 タカギ、軽やかに、リズミカルにパンチングボールを打つ。 他の署員達「ほう!」 タカギの動きに見とれている。 サンドバッグに向かうタカギ。 タカギ、軽く打ち込むも、リズミカルにパンチのコンビネーションを サンドバックに叩き込む。 -------------------------------------------------------------------------------------(17) ワークアウトの動きを止め、その動きに見とれる署員達。 署員A「あの、小さいの凄い動きしやがる」 署員B「ありゃ、素人じゃなねえな」 入り口付近でマイクが立っている。 マイク、腕組みしながら、タカギを見つめる。 タカギ、サンドバックの前でステップを踏み変えながら、 強いパンチを叩き込む。 マイク、Yシャツを緩めながら、タカギに近づいていく。 マイク「よおタカギ。まるでフリオセサ-ルチャべスみたいだな」 タカギ、動きを止め、肩で息をする。 タカギ「・・俺の理想のスタイルはメキシカンボクサーなんだ」 マイク「日本の方では大した成績残したらしいじゃないか? マクレガーから聞いているぜ」 タカギ「プロ向きって言われていましたよ。あなた、たしかマイクさん?」 マイク、グラブをはめながら、 マイク「俺もアマチュアじゃあ、ちったあ鳴らしたもんなんだよ・・ リングへあがりな。遊んでやるよ」 側で聞いた署員達。 署員A「おいマイク、そいつとお前じゃ体格差あるよ。怪我さしちまう」 タカギを振り向き、 マイク「怖いならやめてもいいんだぜ、キッド?」 -------------------------------------------------------------------------------------(18) タカギ、クラブを着けはじめ、 タカギ「・・後悔するぜマイク。俺のボクシングはパウンドフォーパウンドなんだ」 署員達「ヒュー! 言いやがるぜタカギ!!」 舌打ちし、 マイク「明日は出勤できないぜ、タカギ?」 リングで向かい会う二人。 タカギ、ステップを踏みながらサークリングする。 マイク、じりじりと詰める。 タカギ、170前半、マイク180センチちょい、といった ところか。あきらかに体格差がある。 タカギ、距離を置くも、マイクが長いジャブを伸ばす。 タカギ、舌打ちし、距離を詰めて、ジャブ出す。それがマイクの顔を弾く。 署員達「おお!」 マイク「くそ!」 タカギ、ステップインとアウトを繰り返しながらマイクの顔にジャブを当て続ける。 マイク「くそっ!くそっ!」 遠巻きに見守る署員達。 署員B「あいつ凄えぜ! マイクだって署のボクシング大会じゃいつも 優勝してるっていうのに、まるでものが違う」 署員C「見ろよ。あの動き、まるでブルースリーだ!」 マイク「くそ!生意気な動きしやがって!」 ---------------------------------------------------------------------------------(19) マイク、タカギに身体を預け、クリンチする。 タカギ、マイクの身体に覆いかぶされて、 手が出ない。 マイクそこからボディをドンドン打つ。 署員達「あれはやべぇ!」 そこに欠伸をしながらマクレガーが入って くる。 マクレガー「ふぁ~やけにさわがしいな・・・、 ん、・・・あれはジョンとマイクじゃないか」 署員C「そうよ、本番真っ最中てとこさ」 署員B「なぜか知らんが、マイクのやつ、タカギに 絡み始めて・・」 マクレガー「・・・」 マイク、タカギをつかみながら、ボディ、 顔面へとパンチを打ち続ける。 マイク「言っただろう! 明日は出勤できない ってな!」 タカギ、一気にマイクを振りほどく。 マイク「・・! この野郎! おとなしくしないか!」 マイク、もう一度タカギに覆いかぶさり、タカギのTシャツを掴む。 するとタカギが、もの凄いスピードで身体をひねる。 -------------------------------------------------------------------------(20) マイク「うわっ!」 吹っ飛ばされるマイク。 その手にはタカギのTシャツの切れ端。 Tシャツが破れ、上半身剥き出しのタカギ。 彫刻の様に鍛えられた後背筋。 署員C「見ろよ、あの背中。どうやって鍛えたら あんなになるんだ?」 マイクを無表情で見下ろすタカギ。 マイク、立ち上がり、 マイク「まだ終わってないぞ、タカギ!」 マイク、タカギに向かう。 タカギ、構える。 突然ゴングが鳴る。 タカギとマイクが振り向く。 ゴングの前に立つマクレガー。 マクレガー「いい加減しろ二人とも!」
26 ロッカールーム 着替えているマイク。
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11月25日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | 進行中プラン(著作権は高嶺&ルウヴィ) | 管理
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