(ボディサバつづき) |
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| --------------------------------------------------------------------------(41) イアン「ふふふ・・・、警官の過去ですね・・・」 マグレガー「はじめは、警官になる気はなかった。 FBIが、オリンピックでの私を見て、引き 抜きに来たのさ。射撃種目の金メダリストに なっちゃったんだよ・・・」 イアン「すごいですね。今はどうしてSFPDに?」 マグレガー「私の射撃の才能は天分だった。 ほとんど努力せずに、金メダルだ」 イアン「へえ」 マグラガー「だが、女でしくじった。独身だった からな。あるFBIの作戦に参加してたんだが、 酒場で知り合った女に、FBI内部情報を漏らし ちまった。その女が、実はある麻薬密輸組織が 差し向けた女スパイだった」 イアン「で?」 マグレガー「作戦は大失敗。私は、FBIから 追放。なんとか、SFPDに再就職した。 それからは、おれも頑張ったさ。天分に頼れる のは銃さばきだけ。犯罪捜査を基本から勉強 しなおした。7年後には、市長から功労賞も もらった。だが・・・」 ----------------------------------------------------------(42) イアン「だが?」 マグレガー「妻には去られる始末さ。仕事で 頭がいっぱいだったんだ・・・」 イアン「じゃ、いまは・・・」 マグレガー「1人ぐらしだ・・・」 話しながら、2人は夜道を歩いていく。 45 ボディサバ・カフェ(外観・夜) 「ボディサバ・カフェ」の看板。 イアン「ここです」 マグレガー「ボディサバ・・・、また、 ボディサバか・・・」 イアン「ボディサバは、古代インドでの、 人間を越えた超越的存在です」 マグレガー「神のようなものか・・・?」 イアン「まあ、そんなところでしょう。 中に入りましょう。しゃれたバーですよ」 46 ボディサバ・カフェ(室内・夜) カフェ内には、インド風のアートが たくさんある。 --------------------------------------------------------(43) 2人がカフェ内へ入ってくる。 イアン「あれですよ。あれがボディサバ!」 壁にかかった大きな絵を指すイアン。 絵には、雲に乗って、空に浮かんでいる、 金色の肌の女性が描かれている。 マグレガー「異国情緒あふれる絵だな・・・」 マグレガー、にやり。 イアン「この街には世界から人が集まってる んです。この街には、いまだヒッピーも多い。 ヒッピーにはなぜか、インドのカルチャーが うけるんです」 女の声「あら! イアンじゃない!」 2人の方へ歩いてくる、セクシー・ドレス の女。 イアン「マダム・ボディサバ・・・」 マグレガー「マダム・ボディサバ?」 イアン「そうです。ここのオーナー経営者の マダム・ボディサバです」 マグレガー「はじめまして」 マダム・ボディサバ「こちらこそ、はじめまして」 -------------------------------------------------------------------(44) マダム・ボ(略称)「イアン、こちらの方、あなたの お友達?」 イアン「ちがいますよ。この人、実は刑事なんです」 マダム・ボ「えっ?」 イアン「このごろ、SFベイエリアで、ヘンな殺人事件 が起きてるでしょ、・・・ほら、時々、NEWSで 見ない、マダム?」 マダム「ああ、そういえば・・・」 イアン「で、この人、ぼくのことを疑ってるみたい なの」 マグレガー「いや、ただ、聞きたいことがある だけさ・・・」 イアン「でさあ、話するなら、この店での方が 楽しいじゃん? で、つれてきたんだあ」 マダム「ふうん。じゃ、奥の個室に入ったら? 話するんなら、いい場所よ」
47 個室 マグレガーとイアンが入ってくる。 ソファに2人座り込む。 -------------------------------------------------------------(45) マグレガー「さっそくだけど。イアン、君は、 ボディサバ・コミューンに所属してるね?」 イアン「ええ」 マグレガー「例のSFベイエリアの連続異常殺人の 件だが、犯人が、日本仏教に使われる特殊用語 「悪人正機」などを犯行現場の壁に書き残して いることから、ボディサバ・コミューンを当た ってみた。あそこは、日本仏教のスタイルを 一部とりいれた、共同体らしいからだ」 イアン「そうですか」 マグレガー「悪いが、いろいろ調べさせてもらった。 君は、コミューンにこのところ帰ってない。 その点が、われわれが、君に目を付けた理由だ。 なぜだ?」 イアン「なぜって、・・・宗教の自由は憲法に書か れてます。ボディサバ・コミューンに、私は合わ なかったんです」 マグレガー「それだけか」 イアン「それだけです。ぼくは、そんなに疑わし いですか?」
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11月25日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | 進行中プラン(著作権は高嶺&ルウヴィ) | 管理
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