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2005年11月を表示

BODHISATTVA by 高嶺朝太 with ルウヴィ

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11月27日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | 進行中プラン(著作権は高嶺&ルウヴィ) | 管理

ボディサバに関する、提案の別バージョン


殺人鬼達の残りダイトク登場です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1 リッモンド地区(昼)
並木道を車で流す、タカギ。
一人車を運転している。
非番と見え、私服の装い。
何かを考えている風に窓ガラスから顔を出している。
不意に何かに気づいたように、身を乗り出す。
タカギ「!なんだありゃ!?」
その視線の先。
長髪で長身のアジア人の青年が住宅の外で木刀を振っている。
その顔は真剣そのもの。
2 タカギの車が青年の側につける。
 車を降りてタカギ、青年のそばに寄る。
 青年、振り向きもせず、木刀を振り続ける。
 しばらくして
 タカギ「、君、日本人だろう?」
 青年、木刀を振るのを止め,タカギの方を振り返る。
 青年、肩で息をする。
3 車の中
 タカギ車を運転し、長身の青年が助手席に座っている。
 青年、シートベルトもせずに、コークをガブガブ飲んでいる。
タカギ、それを一瞥するが無言のまま。
タカギ「名前、なんだっけ?」
青年「タカシ。ありふれた名前だよ。ここで人にあったら、アメリカに留学しているやつで、タカシなんて名前は掃いてすてるほどいるんだってさ。」
タカギ「ははは! そりゃ正しい。 俺もここに留学中は3人のタカシにであったよ。」
タカシ「ははは!」
屈託無く笑う。
4タカギのアパート(夜)
 部屋にビールの缶が散らばる。
 よっぱらながら、
タカギ「俺もさ、留学してたころはお前みたいだったよ。 アメリカいるんだってのに、
一人で突っ張ってさ、、。」
タカシ「ここの連中は本当にくそばっかりだ。 アメリカなんて、サンフランシスコなんて、クズの集まりだよ。 ホントみんな切り殺してやりたいよ。」
笑いながら、
タカギ「おい、言いたいことは分かるが、仮にも俺は刑事だぜ。お前が殺人犯したら逮捕しなきゃならねえよ。」
タカシ「ははは俺は絶対に逮捕されないよ。」
タカシの携帯が鳴る。電話をとるタカシ。
受話器から女性の英語が聞こえてくる。
タカシ、たどたどしい英語で返事をかえす。
しばらくして電話を切る。
タカギ「おい。生意気にアメリカ人の彼女をつくったのかよ?」
タカシ、急に真剣な顔になり、
タカシ「、、、この人は本当に本当に大事な人なんだ、、。」
それを無言で見つめるタカギ。
タカギ、ビールをくぃっと飲み干す。
5 タカギのアパートの外(夜)
タカギ「、、今日はおもしろかったぜ、、。」
タカシ「、、俺もだよ。、、、、アンタと俺は似ているところがある。。。また、
    また会えるよね。」
タカギ、しばらくタカシの顔をみやり
タカシ「、、あれ?どっかでお前の顔をみたことがあるな、、どこでだろう。。」
タカギ、タカシを見つめ続ける。
タカシ「じゃ。」
きびすを返して去っていく。
5 ボディサバ・バー
タカシ、店内に入ってくる。
店を見回すタカシ。
バーカウンターで作業をしていたマダムボディサバは振り向く。
マダム、顔をぱっと輝かせ、
マダム「おそかったじゃないグンダリ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後にタカギはタカシが殺人鬼であると正体を知り、葛藤する、
そしてタカシがアメリカに来ることになった壮絶な過去も判明していく、、。
またコンゴウの魔の手がタカギに伸び始める。
その一方でマクレガーとの捜査でボディサバコミュティーの実態が判明していく。
そしてコミュニティーを震撼させ、ボディサバという狂人を生むきっかけとなったある事件を知るようになる。






そもそも、タカギがマイクに初めて会った時、
手をあげたマイクが後ろ姿だったのも
おかしい。

後ろ姿だったということは、デスクのある部屋
の前から去っていく途中だったことを
意味している。
つまり、マイクは、部屋の前で盗み聞きを
していたことになる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

五人の明王とかがいて、それぞれコンゴウ(黒人の大男・・・同僚マイク)、ゴザンゼ(ビジネスマン)、グンダリ(ヘリのり。ブレーン)、大徳明王(刀使い)



ボディサバのアパート前(夜)
マグレガーとタカギが、張り込みしている。
2人は、駐車している車の中。(私服刑事用車両の中)
マグレガー「あの窓、あの赤いカーテンの窓・・・。
 あれが、ボディサバの部屋だ」
 
バックグランドとしては、菩薩を自称する例のアジア系の女性が、4人の人物をマインド
コントロールして、それぞれ仏教の釈迦につかえる、4人の守護神四天王の名前を彼らに科して、殺人を執行させる。

タカギとマクレガーの捜査を妨害する
同僚の刑事、黒人、マイク、これが銃の使い手として、マインドコン
トロールされていて、両者を付けねらう。

クライマックスでタカギが 犯人の女性に銃を突きつけ、そしてそのタカギにマクレガー
が銃突きつける。

(一人はマクレガーの同僚の刑事として、ドンデン返し的意味で後半に正
体がわかる)

マグレガー「そうだ、私は気づくべきだった!
 マイクが包帯をしてポリス・ステーションに出勤した日に・・・。
 そして、いつだったか、私とジョンが遅くまで署で資料整理
 していた日、マイクが忘れ物を取りに来たなどと言って
 夜遅く署にいた日。

 あのときマイクは、部屋から去ろうとして、後ろ向きだった。
 あの状態は不自然だった。
 あれは、私たち二人の様子を覗き見していて、
 去っていくところだったんだ・・・。
 それに気づかなかった・・・
フシアナのような目だ、俺の目は」

(フラッシュバック)
そもそも、タカギがマイクに初めて会った時、
手をあげたマイクが後ろ姿だったのも
おかしい。
後ろ姿だったということは、デスクのある部屋
の前から去っていく途中だったことを
意味している。
つまり、マイクは、部屋の前で盗み聞きを
していたことになる)



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(ボディサバつづき)・・・現在検討中(c)高嶺&Louvy2005

  署内(朝)
  ソファの上に寝ているタカギ、毛布を自身ではがし、
タカギ「私です。本当に申し訳ありません、市長。
 ですが、かなりの情報も仕入れました」
  市長、タカギに歩み寄り、
市長「言ってみたまえ」
タカギ「マリン・カウンティの方に、一見、日本仏教の教えを
 よそおい、共同生活しているコミューンがあります。
 聞き込みの結果、分かってきたのですが、そこには、もはや、
 仏陀の哲学など存在していません。
 日本仏教でもありません。
実態は様々なドラッグを使い、乱交パーティーを開き、
人生に迷う、若い女性達をだまし、薬づけにして、
性の奴隷にしていった・・・。
サンフランシスコの金持ち連中が頻繁にそこを乱交の場所
として利用していった・・・。
そこの人々は各種ドラッグのオーバーユーズ、度重なる虐待
から、自分の中に異なった人格を見出すようになる。
つまり、あそこにいると、統一感のある人間ではなくなり、
ドラッグ、性的虐待から、・・・別人格のモンスター的な人格と
ふつうの人格を行き来する人物になっていくんです。
異常者を作っている組織です」
市長「どうしたらいい?」
タカギ「あなたの全権を持って、作戦にOKを
 出して下さい」
市長「何だ」
タカギ「今日、警官隊と、突入します」

悪のコミューン(外観・昼)
フィールドに、大きな赤いテントがある。
そこへ、パトカーが、サイレンをならしながら、
現れる。
後について来る、重トラック。
パトカーがコミューンの前で停車。
タカギがパトカーから出てくる。
タカギ、トランシーバーを口に近づけ、
タカギ「このテントに、行方不明の少女たち
が捕らわれている。では、進行開始!」
警官隊が重トラックから出てくる。
警官隊がテントの中に入る。
タカギは、外に居る。
タカギ(トランシーバーを手に、)「どうだ?」
  タカギのトランシーバーから、回答。
警官「居ました。40人は居ます。みな、行方不明
 で捜索中の少女たちのようです。犯人は・・・、
見当たりません。とにかく、少女たちを解放します」
  赤いテントから、40人ほどの少女たちが
  走り出てくる。
  彼女たちは、タカギのもとに座り込み、
少女たち「サンキュー! サンキュー!」
  その時、赤いテントの後ろから、銀のジェット・ヘリ
  が飛び上がる。
  コックピットに居る、グンダリ。(初登場)
  グンダリ、にやっ、とコックピットからタカギを
  見て、笑う。
少女たち「あいつよ!! あれが、ボディサバのブレイン
 役のグンダリ。逃がしたら、たいへん!」
タカギ「そうだな、・・・あんなもんまで持ってたらな・・・」
  タカギ、眉毛をピクピクさせる。
タカギ(トランシーバーで、)「タカギです。・・・署長、
何でもいい、飛ぶものを出してくれ。相手はジェット・ヘリを
持ってます。とんでもないやつらです」
署長(トランシーバーから、)「分かった。警察用特殊武装ヘリを
 2機出す。待ってろ」
グンダリ(コックピットから、)「グッバイ!!」
グンダリのジェット・ヘリが逃げ去る。
ちょっと経ち、轟音と共に、青と緑との2機の
警察武装ヘリが、タカギの上空に現れる。
緑の方が、タカギの側に着陸。
パイロット「ミスター・タカギ、はやく乗って!」
  タカギがヘリに乗り込む。
少女たち「キャー、かっこいい。いつか、デートして、
 ミスター・タカギ!」
  緑のヘリ、飛び上がる。
  青のヘリと並び、2機はグンダリを追う。

  シスコ上空(外・昼)
  グンダリのジェット・ヘリが逃げる。
  追う、警察ヘリが2機。

  緑の警察ヘリ内(昼)
タカギとパイロットがレーダーを見つめる。
機影が南へ向かっている。
タカギ「どこに逃げる気だ」
パイロット「ネバダでしょう・・・、この方角は」
タカギ「ネバダ・・・」
パイロット「ネバダは、荒野の渓谷と砂漠・・・、
 あんな野郎が、かくれるには絶好のポイントだ」
タカギ「逃がさんぞ・・・」

  ネバダ州(外観・夕方)
  荒野の渓谷を猛スピードで飛ぶ、グンダリの
ジェット・ヘリ。
追う、警察ヘリ、2機。
ヘリの背景は、夕日。
そらが、オーロラのような色になっている。

  緑ヘリ内(夕方)
警察ヘリ・パイロット「ここはすでに、SFPDの
管轄を越えてます」
タカギ「もう追えないのか・・・?」
パイロット「今回は特例の報告をしましょう」
  タカギとパイロットが、微笑み合う。

  渓谷(夕)
  グンダリのヘリ、猛スピードで逃げる。



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(ボディサバつづき)・・・現在検討中(c)高嶺&Louvy2005


  グラントのチャイナタウンの正門(外・朝)
  タカギ、聞き込みリストのメモを見ている。
  膨大なリスト。
タカギ「そうだ、警官の仕事は、こういう地道な捜査が
 大切なんだ・・・」

  タカギの聞き込み映像(朝から昼)
  (ここから、ロック・ミュージックのBGM)
  タカギ、様々な店などを聞き込む。(カットの連続)
   中華料理店。
   インド物産店。
   タイ・マッサージ店。
   すし屋。
   ベトナム・スーパーマーケット。
   カラオケ・パブ。
   パキスタン料理店。
   アジアン・カルチャーのブックストア。
・・タカギは、聞き込みに集中している。

  マサラ・カルチャー・ショップ(昼)
  一方、マグレガ-は、マサラ風のタペストリー屋の
  インド系のオヤジに何か質問している。
  古代インド風の装飾の内装。
  中には、ボディサバのポスターもある。
  マグレガ-のセル・フォンが鳴る。
  マグレガ-、セル・フォンに返事。
マグレガ-「はい。マグレガ-刑事だが」
マダム・ボディサバ(相手)「わたしよ・・・」
マグレガ-「今は、仕事中だ・・・、あとにして欲しい」
マダム・ボ「いいじゃない。この前の私を忘れられないん
じゃない、マグレガ-刑事?」
 マグレガ-、店内にある、ボディサバの絵の美しい
ポスターを見て、頭をかかえる。

  マダム・ボのアパート前(昼過ぎ)
マグレガ-、現る。
マグレガ-「くそ・・・、彼女のアパートに来ちまった。
おれは、マダム・ボディサバのとりこだ・・・独身が
長いせいか、やきがまわっちまった」
  ドア・ベルを鳴らすマグレガ-。

  マダム・ボの部屋のドア前
  ドアをノックする、マグレガ-。
  ドアが開く。
  そこには、全裸のマダム・ボ。
マダム・ボ「あら、マグレガ-刑事、今日のあなたの赤い時計、イアンが
 この前してたのと同じね・・・、どうでもいいけど・・・」
  マダム・ボ、ドアを閉める。
  突然、濃厚なキス。
  再び、マダム・ボは、金色の無数の手を持つ、性の天使に変化。
  無数の手がマグレガ-を抱く。
  マグレガ-、うっとり。
マダム・ボ「ミスター・マグレガ-・・・、私の守護天使が1人、
昨夜、居なくなってしまったわ。 あなたが代わりになって
くれる・・・うふふふ」
マグレガ-「私を君にささげるつもりさ・・・」
  白昼の情事。
マダム・ボ「もう、あなたは、私の思いのまま。
 快楽の奴隷。私の意のままに動く・・・」

  マダム・ボのアパートの前(夕)
  マグレガ-が出てくる。
マグレガ-「くそ、おれは、どうなっちまったんだ?!
 こんなにセルフコントロールをなくすコトは今まで
 なかったのに・・・ううう・・・くそ・・・、
タカギに会わせる顔が・・・」

フラッシュバック
性の天使に変化したマダム・ボディサバ。
マダム・ボ「もう、あなたは、私の思いのまま。
 快楽の奴隷。私の意のままに動く・・」

  SOMAの路地(夜)
  (このシーンは、P.O.V.-観客の視点が、犯人の視点)
  赤い腕時計をつけた手が、銃を持ち、
  犠牲者を追いかける。
  振り向きながら、あわてて逃げる犠牲者。
  犯人の発砲。
  ころぶ犠牲者。
  ふりむき、
犠牲者「おい、たすけてくれよ、なぜ、おれを撃つ?
 たしかに、おれは、役立たずのダイエット・マシーンで
 もうけまくったさ。だが、なんだって、おまえが、
 おれを撃つんだ?!」

  警察署(夜)
  タカギが、机で、ぼーっとしている。たちあがり、
タカギ「マグレガ-ときたら、・・・どこいったんだ?
  結局、署に戻らないでさ・・・もう寝よ」
  タカギ、署のソファで、毛布をかぶる。

SOMAの路地(夜)
  (犯人の視点)
  画面には、銃を犠牲者に向ける、赤い腕時計の手。
犠牲者(犯人に向かって)「エ・・?! 何だって?!
 お前は、人間を救済する、ボディサバの遣いだっての?
 おれみたいな悪党が、これ以上、悪さしないように、
 あの世へ送るってか? それが、おれの魂の救済に
 なるってか? お前に、おれを裁く権利はないだろ、
お前の主人のボディサバって、いかれてるぜ」
  犯人発砲。
  犠牲者、息絶える。

  黒画面
声A「し、市長! わざわざ、なんで、ここまで?」
市長の声「例の異常殺人の犠牲者が、また出たそうだ!
 サンフランシスコ市長として、もう、見ていられない。
 東京警視庁からのエキスパートも手伝ってるのに、
 なぜ、犯人はつかまらない? どいつが、その東京の
 エキスパートだ?!」
  黒画面から、署内の画面に。
  (頭にかけていた毛布をとるタカギ)



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(ボディサバつづき)・・・現在検討中(c)高嶺&Louvy2005

55 ベイブリッジ側のストリート(夜)
  タカギとマグレガーが歩いている。
タカギ「やはり、もう一度、あのコミューンを
 徹底的に調べるために、礼状を取りましょう」
マグレガー「そうだな、あそこには、表面に見えない
 何か、魔物がいるな・・・」
音「からん、からん、からん・・・・」
  2人の後方、すぐ側で、何か落ちてくる音。
  マグレガーが後ろを見る。
マグレガー「やばいぞ」
  後方に落ちてきたのは、手りゅう弾。
  安全ピンが外れている。
マグレガー「全速力で走れ!」
  タカギ、マグレガー、全速力で前へ
  走る。
  後方で大爆発。
  ふっとぶ路上駐車していた車2台。
  地面にたおれる2人。
  おきあがる2人。
  銃声。マグレガ-の目前に火花。
マグレガ-「やつだ。あのときの!
 どこから撃ってる?」
  タカギ、きょろきょろ見回す。
タカギ「あそこだ」
  ベイブリッジの端に人影。
  マグレガ-、銃を構える。
  マグレガ-、発砲。
悲鳴「あああ・・・!!」
  人影がベイブリッジから落ちる。
マグレガ-「ベイブリッジ下は大渦だ。2、3日は
 確認不可能だろう。しかし、これで、実行犯4人の
うち、1人は消えた・・・」
  パトカーがサイレンをならし、来る。
  警官、車を出、
警官「なにがあったんだ?」
マグレガ-「我々は、警官だ。しっかり、質問には応じる。
 だが、あしたにしてくれないか。今は、いろいろ整理
 出来ずにいる。まともなハナシができそうにない」

  警察署(外観・朝)
マグレガ-の声「・・・だから、我々は、2度の襲撃を
 受けたんだ。これは、我々が、あの事件の捜査に関わって
 いるからだと思う。2度とも、タカギが狙われた。
 タカギの存在を恐れている者の犯行だ」
質問者の声「では、ミスター・タカギを日本へ帰すべきr
 だと・・・?」

警察署内質問室
マグレガ-「いや、連続異常殺人事件の捜査には彼が必要だ。
 彼も、すじがね入りの男だ。途中で帰ることはしないタイプだ。
 だが、この事件は、なにか、やばい。私も自信が持てない。
 もし、タカギから、何か要請があったら、可能な限り、
 協力してやってくれ」
  そこへ、別の警官が入ってくる。
警官「マグレガ-刑事! まずいです。また、異常殺人です。
 そして、やはり現場に天誅、悪人正機と・・・」

  タカギの一時滞在用のアパートの部屋(室内・朝)
  ベッドに寝ているタカギ。
  寝相が悪い。
  ベッド脇の電話のベルが鳴る。
  寝ぼけながら受話器を取る、タカギ。
マグレガーの声(電話を通し、)「ジョン、まずい。
 まずすぎるぞ。まただ。また例の異常殺人だ。
 犯人を捕まえないかぎり、終わらないぞ」
タカギ「すぐ、署に行きます」
マグレガー「いや、今日は、外で会おう。
 ワシントン・スクエアのちかくのカフェで」
タカギ「はあ・・・・・?」
マグレガー「捜査の基本は聞き込みだ。それらをつなぎ合わせれば
 結果が出るものだ。今日はとにかく、ちょっとでも手がかりが得られそうなら、
 どんなオーバーシー・カルチャーの店でも、聞き込みを実行するんだ」

  カフェ
  マグレガ-とタカギが対面して席に着いている。
マグレガ-「このサンフランシスコという街は、君も知ってるように、
 数々のオーバーシー・カルチャーが、重層構造のネットワークで、
 リンクしてる・・・、そういう街だ。私は、こういった、異文化が
リンクしている、この街が気に入っている。だが、そういったリンクを
犯罪の温床にしようとするやつらもいる」
タカギ「あげなければなりませんね、・・・なんとしても」
マグレガ-「今日は、別行動をとり、くまなく聞き込みだ」
タカギ「OKです」

カフェ(外・朝)
タカギ、マグレガ-、店を出、互いに手を振り、
別方向に分かれる。



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(ボディサバつづき)

--------------------------------------------------------------------------------(56)
口から、血をだらだらたらしながら、
男「やめろ、、やめてくれ、、。」
コンゴウ、そのまま地面に叩きつける。
男「ぐはっ!!」


53 駐車場の出口
遠目に、コンゴウが男の身体をいたぶっている
のが見える。
コンゴウ、男の身体を持ち上げ、何度も、何度も、
叩きつける。
鈍い音と男の小さな叫び声が駐車場にこだまする。
しばらくすると、男は声も上げなくなる。
コンゴウ、肉の塊をしばらく地面に叩きつけ続ける。
コンゴウの顔のアップ。狂気の笑いを浮かべている。

54 駐車場内
車椅子に座り、タバコを一服するコンゴウ。
側に肉の塊となった男の死体。
コンゴウ、何かに気づいた様子。
コンゴウ「おっ。忘れてた。」
-----------------------------------------------------------------------------(57)
コンゴウ、男の顔の方に手を伸ばし、
耳をつかむ。
コンゴウ、おもっいっきり、引っ張る。
乾いた音とともに、男の耳がコンゴウの手に。
耳から、血が糸を引く。
コンゴウ、耳を使って、血文字を男の側の地面に書く。
“天誅、悪人正気”
コンゴウ、書き終えて、立ち上がる。
コンゴウ「さて、一仕事終えたぜ。」
コンゴウ、車椅子に座り、車輪を押し始める。
車椅子に乗ったコンゴウ、去っていく。



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(ボディサバつづき)

-----------------------------------------------------------------------(51)
マイク(グンダリ)とタカギが、
マグレガーの正面から歩いてくる。
  マイクの足に包帯が巻いてある。
マグレガー「おはよう、マイク、ジョン」
  マグレガー、しばし、マイクの足を見、
マグレガー「マイク、どうしたんだ、その足?」
タカギ「サーフィンで、ケガしたんだってさ」
マグレガー「マイク・・・、気をつけてくれよ。
 君は重要な戦力なんだから」
  マイク苦笑い。
マイク「そうですね・・・」
マグレガー「では、・・今日もがんばろう!!」
  マグレガー、マイクの肩をたたき、
  去る。
タカギ、マイク、そのまま、廊下を
直進。
タカギ、振り向き、マグレガーを呼び止める。
タカギ「マグレガーさん、今朝は上機嫌ですね。
 顔がニコニコですよ。新しいガールフレンドですか?」
マイク「ほんと、マグレガーさん、めずらしくニコニコ。
ヤクでも始めましたか? ジョークだよ、フフ・・」
----------------------------------------------------------------------------(52)
タカギ「洞察力はなくさないでくださいよ。あの事件、
・・・先は長そうですし」
マグレガー、まかせとけ、という感じで手を振る
タカギ「僕ら今、ウェイクアップ・コーヒーを
買いに行くとこなんです。マグレガーさんは、
何か要ります?」
マグレガー「エスプレッソ、たのむ」

  警察署(外観)
  タイムラプス(早送り効果)で一気に夜になる。


51 新聞社の外(夜)
正面玄関から中年の男が出てくる。
肥満気味の大男。酒でも飲んでいるのか、顔が赤い。
手に車の鍵をちゃらちゃらさせながら、
男「今日も仕事がんばった、がんばった~。」
歩き始める。
脇に黒人のホームレスがいる。車イスに座っている。手にはカップ。
----------------------------------------------------------------------------------------(53)
ホームレス「・・だんな、だんな、小銭をめぐんでくだせえ」
中年の男、軽く一瞥し、無視して歩き続けていく。
ホームレスの男のアップ。フードをかぶっており、
表情は読み取れない。

52 新聞社の裏にある駐車場(夜)
真っ暗だが、ところどころ電気がついている。
かすかな光に照らされている20ダイほどの車。
入り口から、中年の男が口笛を吹きながら歩いてくる。
自分の車の前に来、ドアを開ける。
車内に入ろうとしながら、ふいと脇を見やる。
車のイスのホームレスがすぐそばにいる。
中年男、驚きの表情。
ホームレス「、、だんな、、だんな、、めぐんでくだせえ、、。」
驚きながらも、気を取り直し、、
男「、、いくらだ?」
ホームレス、にやりと笑い
ホームレス「$2million ほどくだせぇ。」
驚き
男「な! ふざけるな!」
男、無視ながら、荒々しくホームレスの目の前で
ドアをしめる。
--------------------------------------------------------------(54)
車内、男タバコに火をつけながら
男「とんでもない野郎だ、、。」
当然、どでかい手が窓ガラスをぶち破る。
男、声をあげる間も無く、窓ガラスから引きずり
下ろされる。
目の前に車イスのあのホームレス。
ホームレス、車椅子から立ち上がる。
中年男、地面に這い蹲りながら、見上げる。
ホームレス、見上げるような大男。
ホームレス、フードを上げる。
黒人の屈強な体格をした大男(コンゴウ)
中年の男「!」
コンゴウ、男が落としたタバコを拾い、口にくわえる。
コンゴウ一服する。
男立ち上がろうとする。
コンゴウその襟首をつかみ、むんずとつかみあげ、
自分の目の高さにまで持ってくる。
男の足が宙に浮いている。
コンゴウ、タバコを口に挟みながら、左手で男の襟首を
つかみ、右手を大きくふりかぶる。
大きなスウィングの後、大きな右拳を中年の男に叩きつける。
------------------------------------------------------------------------------(55)
男、十メートルほど吹っ飛ぶ。
血まみれになった男の顔面。
男「ゲフッ!!」
男、血を吐く。血たまりの中に十本以上の歯。
コンゴウが近づいてくる。
コンゴウ、歩きながら、両手に黒いグローブをはめる。
コンゴウ「$2million。 これがてめぇの値段だ。 
さっき払っておけばよかったのにな。」
男、腹ばいになりながら、何とか逃げようとする。
コンゴウ追いつき、男の右手に手を掛ける。
コンゴウ、思いっきり男の右手を引っ張る。
何かが砕けた音がする。
男「あぁ。」
コンゴウ、男の身体を片手だけで、宙に持ち上げる。
そして、そのまま地面に叩きつける。
血飛沫が飛び散る。
男「あぁ~。、やぁめぇろぉ。」
コンゴウ、今度は男の左足に手を掛け、
そのまま宙に持ち上げる。
逆さになる男。



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(ボディサバつづき)

--------------------------------------------------------------(46)
マグレガー「いや、そうでもない・・・。
 そもそも、実行犯は4人居る、と我々は考えて
いる・・・。4つの事件が全く違う様相だった。
その、宗教用語をのぞいては・・・」
  そこへ、マダム・ボが入ってくる。
マダム・ボ「2人とも、元気してたー?
 ハナシは弾んでる? 今日のファースト・ドリンク
 は、あたしの奢りにしとくわ!」
  マダム・ボは、2人のソファの前のテーブルに
  レッド・ワインのグラスを3つ置く。
マダム・ボ「あたしも参加していいかしら?」
  マダム・ボ、マグレガーの顔を、意味ありげに
  見つめる。
マグレガー「私は、イアンの事情聴取をしている。
 イアンしだいだ。それに、私はかれを犯人だと
思ってはいないしな。私はかまわん」
イアン「まあ、うれしい。マグレガー刑事、知ってる
ことはなんでも言うよ。マダムも、ここに居て
いいよ。ぼくは気にしないから!」
マグレガー「まあ、じつは、もう、ほとんど聞くこと
 はないんだよ。ん?」
------------------------------------------------------------(47)
イアン「何? どした?」
  マグレガー、イアンの腕の、腕時計をみて、
マグレガー「君、腕時計が趣味かい?」
イアン「うん、分かる?」
  イアンの腕に赤い腕時計。
マグレガー「君の腕時計と同じものを私も持ってるよ。
 今日は、してこなかったがな。いい品だ」
マダム・ボ、マグレガーのとなりに腰をおろし、
マダム・ボ「腕時計のハナシなんか、ちっとも楽しく
 ないわ! べつのハナシにして。 マグレガーさん、
 あなた、奥さんいるの? うふふふふ」
  マダム・ボ、そう言いながら、マグレガーの太もも
  に手を置く。
マグレガー「ワイフは出て行った」
マダム・ボ「じゃ、さびしいでしょ・・・?」
イアン「なんか、今日は、あなたの事情聴取みたいです
 ね、ミスター・マグレガー」
  マダム・ボ、マグレガーの目をじっと見つめ、
マダム・ボ「あたしも、結婚はしてないわ」
イアン「ああ、マダム、ひょっとして、
 マグレガーさんのこと、気に入った?
--------------------------------------------------------(48)
 ぼくは、じゃまだね。出て行くよ」
  イアン、去る。
マグレガー「お、おい」
マダム・ボ「いいじゃない、2人になれたんだし」
マグレガー「むむむ・・・」
マダム・ボ「今夜、私のアパートで飲みなおさない?」
マグレガー「・・・・」
マダム・ボ「家に帰っても、一人でしょ?」
マグレガー「そーだな・・・、okだよ」

48 タクシー内(夜)
  マダム・ボとマグレガーが後部座席に乗っている。

49 マダム・ボのアパート前(外・夜)
  タクシー停車。
  マダム・ボとマグレガーが降りる。
マダム・ボ「ここよ」
マグレガー「今日はじめて会ったばかりの女性の家に
あがっていいのかな・・・」
マダム・ボ「おたがい、子供じゃないでしょ。何
 言ってるの」
----------------------------------------------------------(49)
  アパートに入ってゆく2人。

50 アパート内(夜)
  ライトがつき、2人が入る。
  マダム・ボ、冷蔵庫を開け、ビールを出す。
マダム・ボ「ハイネケンでいい?」
マグレガー「なんでも」
  マグレガー、ビールを飲む。
マダム・ボ「シャワーあびるわ」
マグレガー「どうぞ」
  マグレガー、TVをつける。
  アニメ放送。
  しばし、見ているマグレガー。
音「ガチャ」(ドアの開く音)
  振り返るマグレガー。
  シャワー室から全裸で出てくるマダム・ボ。
  びっくりして、飲んでいたビールを吹き出す
  マグレガー。
マダム・ボ「なに、子供みたいによごしてるのよ」
  マダム・ボ、やさしく言う。
--------------------------------------------------------------(50)
  そして、マグレガーのそばに駆け寄る。
  マグレガーにいきなり、キス。
  ディープ・キスになる。
  しばらくして、マダム・ボ、唇をはずす。
マダム・ボ「私は、ボディサバ・・・」
マグレガー「え??」
マダム・ボ「私はボディサバ! あなたを至福の
 世界へつれていく・・・」
  マグレガーの目の前の、全裸のマダム・ボの
  肌が、金色に変化する。
  そして、マダム・ボ、宙に浮く。
  マダム・ボの背中から、無数の手が生えてくる。
マグレガー「うつくしい・・・・」
マダム・ボ「うふふふふふ・・・・」
  マダム・ボの無数の手の中に包まれるマグレガー。




51 警察署(内・朝)
  マグレガーが、ニコニコ顔で、出勤し、
  署内廊下を歩いている。



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(ボディサバつづき)

--------------------------------------------------------------------------(41)
イアン「ふふふ・・・、警官の過去ですね・・・」
マグレガー「はじめは、警官になる気はなかった。
 FBIが、オリンピックでの私を見て、引き
 抜きに来たのさ。射撃種目の金メダリストに
 なっちゃったんだよ・・・」
イアン「すごいですね。今はどうしてSFPDに?」
マグレガー「私の射撃の才能は天分だった。
 ほとんど努力せずに、金メダルだ」
イアン「へえ」
マグラガー「だが、女でしくじった。独身だった
からな。あるFBIの作戦に参加してたんだが、
酒場で知り合った女に、FBI内部情報を漏らし
ちまった。その女が、実はある麻薬密輸組織が
差し向けた女スパイだった」
イアン「で?」
マグレガー「作戦は大失敗。私は、FBIから
 追放。なんとか、SFPDに再就職した。
 それからは、おれも頑張ったさ。天分に頼れる
のは銃さばきだけ。犯罪捜査を基本から勉強
しなおした。7年後には、市長から功労賞も
もらった。だが・・・」
----------------------------------------------------------(42)
イアン「だが?」
マグレガー「妻には去られる始末さ。仕事で
 頭がいっぱいだったんだ・・・」
イアン「じゃ、いまは・・・」
マグレガー「1人ぐらしだ・・・」
  話しながら、2人は夜道を歩いていく。
  
45 ボディサバ・カフェ(外観・夜)
  「ボディサバ・カフェ」の看板。
イアン「ここです」
マグレガー「ボディサバ・・・、また、
ボディサバか・・・」
イアン「ボディサバは、古代インドでの、
 人間を越えた超越的存在です」
マグレガー「神のようなものか・・・?」
イアン「まあ、そんなところでしょう。
 中に入りましょう。しゃれたバーですよ」
  
46 ボディサバ・カフェ(室内・夜)
  カフェ内には、インド風のアートが
  たくさんある。
--------------------------------------------------------(43)
  2人がカフェ内へ入ってくる。
イアン「あれですよ。あれがボディサバ!」
  壁にかかった大きな絵を指すイアン。
  絵には、雲に乗って、空に浮かんでいる、
  金色の肌の女性が描かれている。
マグレガー「異国情緒あふれる絵だな・・・」
  マグレガー、にやり。
イアン「この街には世界から人が集まってる
 んです。この街には、いまだヒッピーも多い。
 ヒッピーにはなぜか、インドのカルチャーが
 うけるんです」
女の声「あら! イアンじゃない!」
  2人の方へ歩いてくる、セクシー・ドレス
  の女。
イアン「マダム・ボディサバ・・・」
マグレガー「マダム・ボディサバ?」
イアン「そうです。ここのオーナー経営者の
 マダム・ボディサバです」
マグレガー「はじめまして」
マダム・ボディサバ「こちらこそ、はじめまして」
-------------------------------------------------------------------(44)
マダム・ボ(略称)「イアン、こちらの方、あなたの
 お友達?」
イアン「ちがいますよ。この人、実は刑事なんです」
マダム・ボ「えっ?」
イアン「このごろ、SFベイエリアで、ヘンな殺人事件
 が起きてるでしょ、・・・ほら、時々、NEWSで
 見ない、マダム?」
マダム「ああ、そういえば・・・」
イアン「で、この人、ぼくのことを疑ってるみたい
 なの」
マグレガー「いや、ただ、聞きたいことがある
 だけさ・・・」
イアン「でさあ、話するなら、この店での方が
 楽しいじゃん? で、つれてきたんだあ」
マダム「ふうん。じゃ、奥の個室に入ったら?
 話するんなら、いい場所よ」

47 個室
マグレガーとイアンが入ってくる。
ソファに2人座り込む。
-------------------------------------------------------------(45)
マグレガー「さっそくだけど。イアン、君は、
 ボディサバ・コミューンに所属してるね?」
イアン「ええ」
マグレガー「例のSFベイエリアの連続異常殺人の
 件だが、犯人が、日本仏教に使われる特殊用語
 「悪人正機」などを犯行現場の壁に書き残して
いることから、ボディサバ・コミューンを当た
ってみた。あそこは、日本仏教のスタイルを
一部とりいれた、共同体らしいからだ」
イアン「そうですか」
マグレガー「悪いが、いろいろ調べさせてもらった。
 君は、コミューンにこのところ帰ってない。
 その点が、われわれが、君に目を付けた理由だ。
 なぜだ?」
イアン「なぜって、・・・宗教の自由は憲法に書か
れてます。ボディサバ・コミューンに、私は合わ
なかったんです」
マグレガー「それだけか」
イアン「それだけです。ぼくは、そんなに疑わし
いですか?」



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(ボディサバつづき)

-------------------------------------------------(36)
マクレガー「もういい。今日のところは引き上げだ」
しばらく思い悩んだ様子で、タカギたたずむ。
タカギ「そうか、メディケイションを受けているのか・・」
マクレガー「おい、行くぞ」

42 オフィス(昼)
マクレガーが社内の責任者に質問
している。となりにマグレガー。
男「困ったな。イアン君の住所を教えてくれなんて。
彼は、ここにはもう通ってないんだ。
彼なにやったの?」
マクレガー「ここのところ、市内で連続して
起こっている殺人事件について、なにか情報
を提供してもらえるかとおもいましてね」
男「やだー! 彼が犯人だったの?
全然そんな風には見えないのに。ほんとよ刑事さん。
すっごいまじめで、おとなしくて 、・・・うふ、
いい男よーん」
タカギに流し目を送る。
タカギ、焦り、向こうを向く。
----------------------------------------------(37)
マクレガー「では彼の現在の住所を教えてくれますか?」
男(タカギを指さし)「彼が頼んだらね・・・うふ」
男タカギの背中に声をかける。
タカギに近づき 、
マクレガー「どうやら君のことを気に入ったらしい」
タカギ「・・・・」

43 テンダーロイン地区の安アパートの外(昼)
パーキングに車を止めて、
タカギとマクレガーが、
イアンの帰りを待っている。
タカギ、コーヒー片手に、・・・
マクレガー、せわしなくタバコをふかし続ける。
いらついたように、
タカギ「今日は帰りましょう。もうこないですよ」
深くタバコを吸い込み
マクレガー「まあ待て。イアンがここに帰ってこないとしたら、
どこにいくんだ。辛抱が大切だ」
タカギ「俺はじっとしてたら頭が狂いそうになってくる」
マクレガー「どうしたんだ。落ち着け」
--------------------------------------(38)
深く助手席に沈みこみタカギ黙る。
しばらく沈黙が続く。
タカギ「あの娘見ましたよね」
おきていたのか、というかんじで、
マクレガー「誰のことだ?」
タカギ「あのコミュミティーで俺達に話しかけた女の子」
マクレガー「ああ。」
タカギ「あの娘、メディケイションを受けているとか、
変なことを口走っていたけど・・・。
俺には、あの目に見覚えがあるんです」
マクレガー「・・・」
タカギ「俺のガールフレンドも精神に問題があって
メディケイションを受けていた。
いつも世界が狂っているなんて口走っていて・・・」
マクレガー「・・・」
タカギ「俺は彼女を救ってやれなかった」
マクレガー「・・・」
タカギ「あんな娘にまた出会うなんて、世界は狂ってる!」
マクレガー「例え、世界が狂っていようとも、俺達は俺達の
やるべきことやるだけだ」
---------------------------------------(39)
タカギ「ふん。そうやって生き続けてなにが残るというんです。
結局年老いて、醜くなって死ぬだけだ」
マクレガー「君は、つかれているよ。おれも疲れている時
そんな考えになることがある。しかし、その考えを、
振り切らなければ。今日は、もう帰りなさい」
  タカギ、ドアから出て去る。
  しばしの時間。
長身の白人が玄関に手をかけている。
車からマクレガー出る。
  長身の白人の男がまさに玄関に手を掛けようとする。
マクレガー「イアンさんですね?」
  振り向くイアン。
マクレガー「SFPDのものです。 ちょっとお尋ねしたい
ことがあるのですが、お時間いただけないでしょうか?」
  表情を変えずに、
イアン「・・・警察の方が私になんの御用でしょう?」
マクレガー「 市内で連続して起こっている殺人事件に
関して、お聞かせ願いたいことがあるのですが」
  同様に表情を変えずに
イアン「・・警察の方の手助けになることは何も話せない
と思うのですが」
----------------------------------------------------------------------------------(40)
マクレガー「私はボディサバコミューンの紹介できたんです」
  イアンの表情がわずかに変わる
マクレガー「これは正式な捜査ではありません。ただ、この件に
関してあなたから貴重な話が聞けるのではないかとおもいましてね」
  表情を変えずにイアン、しばらく黙り込み、
イアン「・・・おいしい酒を飲みたくありませんか?」
マクレガー「は?」
  ふっと笑い、
イアン「お互い疲れているようだ。私はいい場所を知って
いるんです。刑事さん、どうです一杯?」
  マクレガーしばらく黙り無表情でイアンを見返す
  透き通るようなイアンの目
マクレガー「・・いいでしょう。」
  
44 チャイナ・タウン近くのネオン街(夜)
  夜のネオンがキラキラ・・・。
イアン「どうです、刑事さん? この辺の雰囲気は?」
マグレガー「若いころを思い出すよ。そうだな、
 20代の初めごろかな・・・、遠い記憶の彼方だ。
 刑事になる前さ。あの頃は、オリンピック選手で、
 大学も奨学金をくれた。パートの稼ぎは、この辺
 での遊び代に消えたさ」



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(ボディサバつづき)

_________________________(31)
タカギ「日本経済のバブル期に、多くの日系企業が
サンフランシスコに入り込んでました。同時に、
日本仏教も入り込んだんですが、
バブル崩壊後、多くの日系企業が撤退し、
実際は仏教ともいえない、スタイルのみの、
へんてこな思想を置き土産にしてしまいました。
実際にさっそくそのコミュニティに向かいましょう」

37 ゴールデン・ゲート・ブリッジ(外観・昼)
タカギたちの車がブリッジを越え、マリン・カウンティへ。

38 小道(外)
 林を抜け、タカギとマクレガーを乗せた車が
坂を下っていく。

39 ヒッピー・コミュニティー(入り口・昼)
  「ボディサバ・コミューン」大看板。
  (アルファベット: Bodhisattva Commune)
  2人、車から出る。
  中年女性が2人に近づく。
__________________________(32)
女性「なにか御用?」
マグレガ-「ええ、ちょっと」
中年の女性の案内を受けコミュニティーの紹介を受ける
タカギとマクレガー。

40 コミュニティのフィールド(外・昼)
おもにタカギが女性と会話し、マクレガーはタバコを
吸いながらあとに続く。
海水パンツ1枚のみで、ランニングしている
男たち。
女性「このように当コミュニティーのメンバーは昼夜、
規則ただしい生活をおくっています。
毎朝5時に起床して、ボディサバの間での
座禅から一日がスタートします」
せわしなくタバコをスパスパ吸っているマクレガー
を目ざとくにらみ、
女性「当コミュニティーは、さまざまな依存
症にかかった人々が立ち直るのを支援して
いるんですの」
女性の方に振り向き
マクレガー「コミュニティーのメンバーリスト
をわたしてほしい」
_____________________(33)
驚いた顔で、
女性「個人情報は一切、提供できません」
マクレガー「今、市で連続して起こっている
異常殺人事件にここのメンバーが関わって
いるかもしれないんです」
女性「まあ、そんなことは一切ございません!」
マクレガー「これが殺人事件が起きた日時です。
鑑定から、割り出しました。ここのコミュニティー
メンバーのアリバイをはっきりさせる必要がある」

41 コミュニティーのミーティングルーム(夕)
タカギとマクレガーがイスに座っている。
タカギ「どうですかね? 彼女キチンとメンバーの
アリバイを調べてくれていますかね?」
マクレガー「はっきりとはいえないが、彼女は
この件には関係ないだろう。ただコミュニティー
にたいしてよっぽど執着しているらしく、
おいそれとはメンバーの情報はわたしてくれ
そうもないな。かといって令状が取れるほどの
物証もないし・・・」
______________________(34)
なにかに気がついたようにマクレガーが振り向く、
それにつられてタカギも振り向く。
近くのドアの隙間から髪を振りみだした
若い女性がのぞいている。
タカギ「誰だ?!」
女性「みんな死んで救われる・・・、ボディサバが
救ってくれる」
タカギ「何を言ってるんだ!?」
女性「私たちは皆悪人。みんな、みんな死ぬの」
タカギ「待て!」
ケラケラと笑いながら女性は走り去る。
マクレガーの方を振り向き、
タカギ「ああ、こえぇ。いったいなんだありゃ?!」
正面ドアが開き中年女性が戻る。
女性「お待たせしました。全メンバー大まかなスケジュールを
チェックしてみましたけど、問題は全くありませんでした。
ただ、・・・」
マクレガー「ただ?」
女性「一人の方がここ2週間ほど、この施設の部屋
にもどってないんです」
--------------------------------------------(35)
マクレガー「何」
自分の言ったことを打ち消すように、
女性「凄く良い方で、絶対こんな事件には関わっていません!」
マクレガー「われわれはいかなる情報も知る必要がある。
いいですか、これは連続殺人事件なんです。ほうっておくと
またあらたな犠牲者が増える可能性があるんですよ。」
しばらく悩んだようすで、
女性「分かりました・・・。彼はコミュニティーから
職場に通勤していたんです。彼の職場を当たってみて
はどうでしょう。」
マクレガー「ありがとうございます」
タカギ「あの、さっき髪を振り乱した女性を見たん
ですけど」
女性「ローラさんね。彼女ちょっと精神面に問題があって・・・
でもここに来て良くなってきたのよ。
ここでは常にメディケイションもおこなっていますし。
ただあの件以来、おかしなことを口走るようになって」
タカギ「あの件?」
はっと我に返ったように、
女性「用が済んだらお引取りください。我々も忙しいですから」



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(ボディサバつづき)

-------------------------------------------(26)
32 インド料理店(室内・夜)
  店主が振り向く。
  タカギがテーブルに座る。
  テーブルの上のスタンド・メニューを、ちらと
  見て、
タカギ「チキンのカレーとナンをお願い」
店主「かしこまりました」
  テーブルに座りながら、店内の壁を見回すタカギ。
  壁には、インド古代宗教の多神教の神々、像の顔の神など、
そして、仏陀の座像やマンダラの絵のポスターが
貼られている。
タカギ「はあ・・・・」
店主(料理しながら)「めずらしいかい?」
タカギ「そうですね・・・、でも、この街にはインド系の
移民も多いですから・・・、僕は警官になる前にアートの
勉強してたんです。そっちには才能なかったんですけど。
だけど、クリエイティブな絵だなあ・・・って思って」
店主、カレーを持ってくる。
店主「はいよ」
  タカギ、バクバク食べる。
----------------------------------------------------(27)
33 Golden Gate Park側の道(夜)
  タカギが1人で帰路を急ぐ。
  あたりは人の気配がない。
  タカギ、何度か、くしゃみする。
タカギ「疲れかな・・・、ちょっと風邪ひいたみたいな・・・」
  タカギの頭に、赤いレーザー光が照準を捉える。
  タカギ、気づかない。
  タカギ、くしゃみする。
タカギ「ハアクシュ!!」
  大きいくしゃみで、思い切り前かがみに。
銃声「ドキュー!」
  前かがみになったタカギを越えて、タカギの後ろに
  あった、電柱に弾が当たる。火花ちる。
  タカギ、後ろの電柱に振り向き、もう一度、前を見る。
  タカギのひたいに、また赤レーザー光が。
  タカギ、とっさに、側の道ばたに駐車してあった車
  に身をかくす。

34 車のかげ(外・夜)
銃声「ドキュー!」
  弾が、車にあたり、火花が。
  車のかげで、うろたえるタカギ。
タカギ「くそっ!! だれだ!!」
----------------------------------------------(28)
  車の陰から出ようとすると、
銃声「ドキュー」
  タカギ、あわてて、車のかげにもどる。
  そのとき、ころんで顔を地面で打つ。
タカギ「いってー」
  闇の中で、コートから銃を出すタカギ。  
銃で何発か発砲し、応戦するタカギ。
  暗闇に銃声が響き渡る。
  車の陰に隠れながら、銃声のする方を、
  うかがうタカギ。
  タカギの肩に、誰かがポンと手を置く。
  びくっとして振り返るタカギ。
  鼻血が垂れているタカギ。
  肩をたたいたのは、マグレガー。
マグレガー「なんて顔だ。前はケチャップだったが。
今回は深刻そうだ」
タカギ「顔を地面で打ちました。ギャグはやめてくだ
さい。ほんとに深刻な状況です」
---------------------------------------------------(29)
マグレガー「そこの角で銃声を聞いてな。来たんだよ。
ジョン、君は命拾いをしたぞ」
タカギ「なにがですか」
マグレガー「私が来たからだよ」
(さらに)銃声「ドキュー」
タカギとマグレガーの側で火花散る。
タカギ「つきあってられません。やばすぎです」
  タカギ、さらに銃声の方向に何発か打つ。
  相手はさらに撃ってくる。火花散る。
マグレガー「君の銃の腕前は、はっきり言って最悪」
  マグレガー、コートから自分の銃を出す。
  マグレガー、一瞬、車のかげから身を外へ出すと、
  一発打つ。
とおくのしげみで叫び声
声「アアア!!!」
  あぜんとするタカギ。
タカギ「そうでしたね・・・、あなたはオリンピック
 射撃・合衆国代表だった・・・」
マグレガー「・・・だが、やはり、腕が落ちた。
 やつを逃がした。弾は、やつのどこかに当たったが、
 やつの動きを止められなかった」
-----------------------------------------------(30)
35 ストリート(夜)
  タカギとマグレガーが、車の陰を出て、
  銃声がしていた、しげみに近づく。
  しげみの辺りを見回すタカギ。
タカギ「ここに血が落ちてます」
マグレガー「やはり逃げられたか・・・」
タカギ「マグレガーさん、あんたを、すこし尊敬しましたよ。
 ただの中年じゃなかった」  

36 車の中(昼)
助手席に座るタカギ
ハンドルを握るマクレガー
タカギ「例の浄土真宗の寺についてですけど、どうやらサン
フランシスコにはないようです。」
マクレガー「むう、それは困ったな。」
目を輝かせながら、
タカギ「でもネットで、サンフランシスコ・ベイエリアの
日本仏教、・・・と検索したら、1つ、あやしい所
がありました。マリンカウンティーの郊外のほうに、
いまどきのヒッピーの集落があるんです。
それが、日本仏教の思想をベースに、自給自足の
コミュニティーを形成してるんですよ」
マクレガー「ほう!」



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(ボディサバつづき)

----------------------------------------------------------------(21)
マクレガー、マイクの側によってくる。
マクレガー「どういうつもりだ? マイク。
あんな喧嘩まがいの事をやりやがって」
マイク、無視して着替える。
ロッカーを軽く叩き、
マクレガー「おい!聞いているのか、マイク?!」
マイク、さっさと通り過ぎていく。

27 ロッカールームの出口
  マイク、震える右手を見つめ、
マイク「・・タカギの奴のあの身体からどっから
 あんな力を・・・」

28 Golden Gate Park 石畳の橋の上(夕方)
 メガネをかけたビジネスマンがうつむき
ながら、タバコを吸っている。
しばらくして、
声「ゴザンゼ!」
ビジネスマン、振り向く。
--------------------------------------------------------(22)
黒人の大男が近づいてくる。
大男「どうだ調子は?」
タバコを地面に落とし、吸殻を足で踏みながら、
ビジネスマン(ゴザンゼ)「まあまあ、ってとこかな。
そっちはどうだ、コンゴウ」
大男(コンゴウ)「いつものバウンサー業さ。全く暇だよ。
近頃のバーやクラブときたら、気取ったカップルどもで
あふれ返っていて、実にお上品なものだよ。トラブルを
起すほどの金玉がついた野郎なんか、とんとみかけねえ」
ゴザンゼ「ふふ。例の衝動ってやつが、うずいているようだな」
コンゴウ「お前こそ、ここ何日も眠ってねえ、って面だぜ。」
地面に5本ほどの吸殻。
ゴザンゼ、地面に目を落として、にやっと笑う。
ちょっと狼狽して、
ゴザンゼ「なにを言ってるんだ!俺は今の人生に満足している。
愛する妻もいるし、仕事も順調にいっている。」
ニヤニヤしながら、
コンゴウ「まずは、こころを開いて、自分をさらけ出せ。
あのひとも言っていたじゃねえか。まあいい。
さっそく次の天誅リストがグンダリからきたぜ。」
---------------------------------------------------------(23)
  ゴザンゼ、目を輝かせるもそっけなさを装う。
ゴザンゼ「どれ見せてくれ」
プリントアウトを受け取り、
ゴザンゼ「こんなにか!」
ゴザンゼ、うれしそうに微笑む。
それを見て、にやりとし、
コンゴウ「待ちわびた、眠れる日々の到来ってか。
一本もらっていいか?」
ゴザンゼからタバコを一本受け取り、火をつけ
気持ちよさそうにくゆらせるコンゴウ。
コンゴウ「2人のデカが俺らの事件の調査を開始した」
ゴザンゼ「ふん、無駄だ。下界の連中には俺たち、神のつかいの
やることには手を出せるはずがない」
にやりと笑いながら、
ゴザンゼ「第一、証拠なんてあるはずがない!」
コンゴウ「ところがどっこい日本から来たデカが、
悪人正機と天誅の意味を、SFPDのデカに教えた。
足がつくかもだぜ」
---------------------------------------------------(24)
ゴザンゼ「俺たちに辿りつけはしないさ」
コンゴウ「まあ、念には念を入れないとな」
ゴザンゼ「ところで、ダイトクは?」
いらついた表情をうかべながら、
コンゴウ「あのガキ、あの人のところに毎日、入り浸ってやがる」
ゴザンゼ「だれも、あの人の魅力に勝てないさ、
 きみもそうなんだろう?」

29 SFPDポリス・ステーション(室内・夜)
  机にうつぶせになっていた、タカギが、がばっと
  顔をあげ、目覚める。
タカギ「ううああ!!」
  タカギが居眠りする前に見ていた殺人事件の
  資料の上に、よだれが垂れている。
  となりのデスクで、パソコン作業しているマグレガー。
マグレガー「ジョン、おめざめかい? ふふふ」
タカギ「すみません。居眠りしてました・・・、
 悪い夢で目が覚めました・・・」
------------------------------------------------------(25)
30 SFPDポリス・ステーション(外観・夜)
  ポリス・ステーションの上の空に流れ星が流れる。
マグレガー(声のみ)「ジョン、君はつかれてるよ。
 ベイエリアに来てすぐ、殺人事件のはなしだ・・・、
ムリもない。今夜はもう、かえりなさい」
ジョン(声のみ)「そうします・・・」
マグレガー(声のみ)「落ち込むな、ジョン。あたりまえの
 事なんだ。ジェット・ラグを治す時間さえ、
与えなかった。ふつうなら、もう倒れてるよ。
今夜は、よく寝ろ」
ジョン(声のみ)「あしたには回復します・・・
さよなら」
マグレガー(声のみ)「おやすみ」
  ステーション前で、猫がゴミ箱をあさっている。
  ステーションの建物から出てくるタカギ。

31 インド料理店(外観・夜)
  タカギ、店の前で立ち止まる。
タカギ「食ってくか」
  店に入るタカギ。



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(ボディサバつづき)


----------------------------------------------------------(16)
マイク「マイクだ。よろしく。君が東京から
 来たことは聞いていた」
マグレガ-「だが、マイク、なんで、今ごろ、
 ここに居るんだ?今日は休暇だろ」
マイク「わすれものを取りにきてた」
マグレガー「そうか」
マイク「じゃあ、また勤務の時に会おう」
  マイク、去る。

25 警察署内のジム(翌日・昼)
リング、サンドバック、ダンベル、ワークアウト用の
器具等が完備されている。
軽装の数人の署員がワークアウト、縄跳びなどをしている。
そこへTシャツにジャージの下、姿のタカギが入ってくる。
自分の居場所を確保し、ストレッチをし始めるタカギ。
パンチングボールに向かう。
タカギ、軽やかに、リズミカルにパンチングボールを打つ。
他の署員達「ほう!」
タカギの動きに見とれている。
サンドバッグに向かうタカギ。
タカギ、軽く打ち込むも、リズミカルにパンチのコンビネーションを
サンドバックに叩き込む。
-------------------------------------------------------------------------------------(17)
ワークアウトの動きを止め、その動きに見とれる署員達。
署員A「あの、小さいの凄い動きしやがる」
署員B「ありゃ、素人じゃなねえな」
入り口付近でマイクが立っている。
マイク、腕組みしながら、タカギを見つめる。
タカギ、サンドバックの前でステップを踏み変えながら、
強いパンチを叩き込む。
マイク、Yシャツを緩めながら、タカギに近づいていく。
マイク「よおタカギ。まるでフリオセサ-ルチャべスみたいだな」
タカギ、動きを止め、肩で息をする。
タカギ「・・俺の理想のスタイルはメキシカンボクサーなんだ」
マイク「日本の方では大した成績残したらしいじゃないか?
マクレガーから聞いているぜ」
タカギ「プロ向きって言われていましたよ。あなた、たしかマイクさん?」
マイク、グラブをはめながら、
マイク「俺もアマチュアじゃあ、ちったあ鳴らしたもんなんだよ・・
リングへあがりな。遊んでやるよ」
側で聞いた署員達。
署員A「おいマイク、そいつとお前じゃ体格差あるよ。怪我さしちまう」
タカギを振り向き、
マイク「怖いならやめてもいいんだぜ、キッド?」
-------------------------------------------------------------------------------------(18)
タカギ、クラブを着けはじめ、
タカギ「・・後悔するぜマイク。俺のボクシングはパウンドフォーパウンドなんだ」
署員達「ヒュー! 言いやがるぜタカギ!!」
舌打ちし、
マイク「明日は出勤できないぜ、タカギ?」
リングで向かい会う二人。
タカギ、ステップを踏みながらサークリングする。
マイク、じりじりと詰める。
タカギ、170前半、マイク180センチちょい、といった
ところか。あきらかに体格差がある。
タカギ、距離を置くも、マイクが長いジャブを伸ばす。
タカギ、舌打ちし、距離を詰めて、ジャブ出す。それがマイクの顔を弾く。
署員達「おお!」
マイク「くそ!」
  タカギ、ステップインとアウトを繰り返しながらマイクの顔にジャブを当て続ける。
マイク「くそっ!くそっ!」
  遠巻きに見守る署員達。
署員B「あいつ凄えぜ! マイクだって署のボクシング大会じゃいつも
優勝してるっていうのに、まるでものが違う」
署員C「見ろよ。あの動き、まるでブルースリーだ!」
マイク「くそ!生意気な動きしやがって!」
---------------------------------------------------------------------------------(19)
マイク、タカギに身体を預け、クリンチする。
タカギ、マイクの身体に覆いかぶされて、
手が出ない。
マイクそこからボディをドンドン打つ。
署員達「あれはやべぇ!」
そこに欠伸をしながらマクレガーが入って
くる。
マクレガー「ふぁ~やけにさわがしいな・・・、
ん、・・・あれはジョンとマイクじゃないか」
署員C「そうよ、本番真っ最中てとこさ」
署員B「なぜか知らんが、マイクのやつ、タカギに
絡み始めて・・」
マクレガー「・・・」
  マイク、タカギをつかみながら、ボディ、
顔面へとパンチを打ち続ける。
マイク「言っただろう! 明日は出勤できない
ってな!」
タカギ、一気にマイクを振りほどく。
マイク「・・! この野郎! おとなしくしないか!」
  マイク、もう一度タカギに覆いかぶさり、タカギのTシャツを掴む。
  するとタカギが、もの凄いスピードで身体をひねる。
-------------------------------------------------------------------------(20)
マイク「うわっ!」
  吹っ飛ばされるマイク。
その手にはタカギのTシャツの切れ端。
Tシャツが破れ、上半身剥き出しのタカギ。
彫刻の様に鍛えられた後背筋。
署員C「見ろよ、あの背中。どうやって鍛えたら
あんなになるんだ?」
マイクを無表情で見下ろすタカギ。
マイク、立ち上がり、
マイク「まだ終わってないぞ、タカギ!」
マイク、タカギに向かう。
タカギ、構える。
突然ゴングが鳴る。
タカギとマイクが振り向く。
ゴングの前に立つマクレガー。
マクレガー「いい加減しろ二人とも!」

26 ロッカールーム
着替えているマイク。



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(ボディサバつづき)


-------------------------------------------(11)
20 殺人被害者写真#2
  スーツを着た白人が数箇所の刀傷とともに、
  血まみれで自室に横たわっている。

21 殺人被害者写真#3
  年配の神父姿の男が不自然な体勢で、
  横たわっている。目は見開いているものの、
  その口からは、だらしなく舌がヨダレともに、
  のぞいている。

22 殺人被害者写真#4
  アジア系の太った男の射殺死体。

23 マグレガーのデスク
マクレガー「1枚目はダウンタウンの一角で毒殺された
 麻薬の売人。2枚目はサンフランシスコの有力政治家だ。
 自室で斬殺された。3枚目は市内の教会の神父。素手で
 絞殺だ。抵抗したようだが、とんでもない怪力で首の骨を
 砕かれている。最後のやつはチャイナタウンのごみ捨て場
 にあった射殺体だ。明らかに、同一人物による犯行では
 ない」
---------------------------------------------(12)
タカギ「しかし、いつも同じメッセージを残すことを忘れない」
マクレガー「そうだ。グループ犯による、何らかの政治的
 意図があっての犯行なのだろうか・・・?」
タカギ「たしかに、天誅というのは、日本のサムライ時代の
 終焉期である明治維新の頃、シンセングミというテロリスト
 グループが要人暗殺の際に用いた合言葉です。
 しかし、悪人正機とは全く関連性がないはず」
マクレガー「その悪人正機という言葉について、
 もう一度、話してくれないか?」
タカギ「僕もハイスクール時代にちょっとかじった程度です。
 鎌倉時代当時の日本には末法思想というのが、はやって
 いました。どういうことかいうと・・・、あと200年
 でこの世の終わりが来るから、それに向かって一生懸命
 生きなさい、とかいう感じの思想です」
マクレガー「ふむ、ふむ、・・・。私の両親は、私を
 ピューリタンの教会に連れて行ったが、私がそこで
 聞いたハナシでも、初代キリスト教会では、キリストの
 昇天後、すぐに世界が終わり、キリストが雲に乗って再臨
 する、という考えがあったらしい」
-------------------------------------------------------------------------------(13)
タカギ「人間は勝手に話を作ってしまうんですね・・・。
 鎌倉時代の話に戻りますが、・・・ちょうど、そういった
 末法思想の世相を背景に、3つの新しい仏教宗派が誕生
 したんですよ。そのうちの一つが浄土真宗。開祖が親鸞。
 この親鸞が唱えたのが、 ” 悪人正機 ” 
・・・すなわち、悪人こそが、この世で救われるべき存在である、
 と」
マクレガー「ふふふ・・・、悪人こそが救われるべき・・・か。
 キリストも罪人を救うために、この世に来た、と言った」
タカギ「・・・しかし、私たちは、宗教家ではありません。
議論したところで、犯人の心理は分からないでしょう。
ただ、このタイプの殺人者は、宗教の教理の好きな
ところだけを取って、殺人を正当化する独善家です。
私たちに出来ることは、手がかりをつなぎ合わせて逮捕、
・・・そして刑務所にぶち込めばいいんです」
マグレガー「シンプルだが、見事なモチベーションだ。
私たちは弁護士ではない。警官は、そのくらいシンプル
でいい。しかし、悪人正機の事は、すこし頭においとくよ」
タカギ、しばらく黙りこむ。
------------------------------------------------(14)
マクレガー「現在の情報だけでは、情報不足だ・・・、
しかし君が来てくれて、本当によかった。君の知識のおかげで、
とりあえず、いくらか、関係がありそうな組織をしぼれる」
一瞬唖然として、テレを隠すように顔を逸らし、
タカギ「僕はまだ何もしてないですよ・・・」
マクレガー「なにを言う、これで犯人像にたどりつける道が
見えてきた。間違いなく君のおかげだ。」
タカギ「そうですか、うれしいです」
マグレガー「君のサンフランシスコ滞在が長くなりそうだから、
 いいアパートをさがしてある。今日はもう休んでくれ」
  とつぜん、ガタガタ!! と物音。廊下の闇に
  響き渡る。
マグレガ-とタカギ「なんだ!!」
  タカギ、銃を構える。
  銃を構えたまま、廊下に出る。

24 警察署・廊下(夜)
  銃を構えたタカギ。
  闇に人影。
  マグレガ-、廊下のライトをつける。
--------------------------------------------------------(15)
  ライトに照らし出される後ろ姿の
  私服の黒人。
  黒人、後ろ姿のまま、手をあげる。
タカギ「動くな!」
マグレガ-「・・・マイクか?」
タカギ「マイク?」
  手をあげたまま、振り返る黒人。
マグレガ-「やっぱり、マイクじゃないか」
  マイクのそばに、たおれたゴミ箱。
マイク「暗かったから、ゴミ箱に足を
 ぶつけちまった」
マグレガ-「ジョン、銃を下ろしてくれ」
  銃をおろすタカギ。
マグレガ-「彼は、マイク、同僚の警官だ」
マイク「ジョン?はじめてだな。驚かせて悪かった」
マグレガ-「例の殺人事件の捜査のために
 東京から来てもらったんだ」
マイク「ああ、君がそうか」
タカギ「はじめまして。ジョン・タカギです。」
  マイク、タカギの側に歩み寄る。



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(ボディサバつづき)


---------------------------------------------------(5)
12 家族写真(昼)
   ゴールデンゲート・パークのハギワラ・
   ガーデン。
   マグレガー、となりに20代後半ぐらいの
   女性。2人の間に、2歳ぐらいの男の子。

13 マグレガー邸(内)
   その写真を見ているタカギにコーヒーを
   出すマグレガー。
マグレガー「私にも、幸せな家庭を夢見てい
 た頃があったんだよ。いや、今でも夢見てい
 る」
タカギ「この人は、あなたのワイフですか?」
マグレガー「実は数年前に、子供と出て行っ
 た。何年か会ってないよ」
タカギ「失礼しました」
マグレガー「いいんだよ。気にしないでくれ。
 仕事がひどく忙しかったんだよ・・・で、愛情
 を表現するのが下手だった私が悪かった。
 君、ワイフは?」
----------------------------------------------------(6)
タカギ「まだ、結婚してません」
マグレガー「東京警視庁から来た君の履歴
 を見た。アマチュア・ボクシングでは、かなり
 の成績らしいな。もてるだろう?」
  タカギ、苦笑いをする。
タカギ「実は俺、性格に問題があるんです。
 長い間、自分でも気がつかなかったんです
 が、どうもマザコンらしいんです・・・」
マグレガー「ハハハハハ!!」(大笑い)
  タカギ、マグレガーの大笑いにつられて、
  笑う。
マグレガー「君が好きになったぞ。じゃあ、
 君は天才かもしれん。マザコンの天才は
 多い。ジョン・レノンもマザコンだった。
 この国では、マザコンはもてるぞ」

14 サンフランシスコ市内(外、昼)
   雑踏。
15 マクレガーが運転する車の中(昼)
   助手席からタカギがマクレガーに話かける。
------------------------------------------------(7)
タカギ「で、いったい、何で俺がよばれたんです?」
  しばらくためを聞かせて、
マクレガー「理由は二つ・・・、君が以前サン
フランシスコに留学していたことと・・・」
  マクレガー、懐のポケットから写真をとりだし、
  タカギに見せる。
マクレガー「君ならこれが何を意味するか、私たち
 に教えてくれるんじゃないか、と思ってね」
  タカギ、写真を覗き込む。
マクレガー「最初、チャイニーズかと思って、そっち系
 の刑事に尋ねたんだが、どうもそうじゃないらしい」

16 殺人現場写真
  現場の様子・・・、血まみれ死体のそばの壁に、
  血で漢字が書かれている。

17 マグレガーの車の中
  写真を見ているタカギ。
  しばらくして、
-----------------------------------------(8)
タカギ「ああ、これはチャイニーズじゃない。
 ”天誅 ”  ”悪人正機 ” 
 ・・・日本語だ。」
マクレガー「(タカギの方を振り向き、)で、どう
 いう意味なんだ?」
タカギ「(写真を見つめたまま、)この二つには
 関連性はない。 
 ” 天誅 ” が  ” 罰を下す ”
 ” 悪人正気 ” が  ・・・・。
 しかし変だな。なんでこんなのがサンフラン
 シスコなんかに・・・?」
マクレガー「どういうことだ?」
タカギ「日本史を学んだやつなら、知っている。
 AD1192年に日本で鎌倉幕府という武家政権が
 誕生した。その鎌倉時代に創められた仏教の宗派の
 ひとつ、浄土真宗の決り文句だ」
マクレガー「その意味は?」
タカギ「悪人こそ救われる・・・」
  マクレガー、考え込む。
-------------------------------------------------(9)
タカギ「正確には、こういうことのようです・・・
 すべてを見通す、小さな悪でも見逃さず、人の
 人生全てを知っている、仏陀の目からすれば、
 善人などという者は、1人もいない。全ての
 人間は悪人である。しかし、仏陀は、そんな
 悪人でしかない、全ての人間を、絶対的に救い、
 至福の中に連れて行く、ということを約束している、
 という親鸞の仏教解釈である、・・・
 ということらしいです。
 ・・・かつて、日本で、
 これを間違ってとらえた人々が居て、
 {悪を行うと、救われる}と勘違いした人々が、
 極悪をつくし、親鸞はそれを嘆いた、
 と言われている、らしいです」
マグレガー「(かぶりをふり)じつは哲学は苦手なんだ・・。
だが、ときには、犯人は独自の哲学を持ってることがある。一体
 なにが起こっているのか、俺に説明してくれ。俺もサン
 フランシスコ市警につとめて、30年、ジャンキーや、
 同性愛者の愛憎関係、サイコパスの殺人事件、いろいろ
見てきたが、・・・今回ほど異常な事件は見たことな
 い」
--------------------------------------------(10)

18 警察署内(デスクの一角・夜)
  タカギとマクレガー以外に人はおらず、
  彼らのデスクの一角だけライトがつい
  ている。
  犯行現場の写真を見せながら、
マクレガー「今のところ被害者は全部で4人。
 犯行現場はそれぞれ、まったく別の場所で、
 被害者たちの職業も関連性がない。
 犯行手口から見て、同一犯の可能性は
 限りなく低い。しかし、いつも遺体付近に
 ” 悪人正機 ”  ” 天誅 ” の
 メッセージを書き残しておくのを忘れない。
筆跡は、それぞれ違う」
  タカギ、4つの写真に見入る。
   
19 殺人被害者写真#1
  フードを被った黒人が泡を吹いて倒れて
  いる。



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ボディサバ

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「ボディサバ」
脚本 by 高峰朝太 + ヒガシヨシマサ
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-------------------------------------------------(1)
1 サンフランシスコ国際空港(外・昼)
  滑走路にANA機が着陸する。

2 サンフランシスコ国際空港廊下(内・昼)
  日本人刑事、タカギが、荷物を持って、
  地下鉄までの連結廊下を歩いている。
  立ち止まるタカギ。
タカギ「BART地下鉄で、市庁舎のある、
 シビックセンター駅まで、来てくれ・・・、
 か・・・」
  タカギ、廊下内をきょろきょろ見回す。
  英語の指示板がいくつか見える。

3 地下鉄改札(内・昼)
  タカギ、改札に入る。

4 地下鉄列車内(昼)
  走る地下鉄。 
  タカギ、ぼーっと、車窓の外をみている。
-----------------------------------------------------(2)
5 シビックセンター駅(内・昼)
  「シビックセンター」看板がある。
  タカギが地下鉄を降りる。

6 シビックセンター駅(外・昼)
  青い空。
  駅の側に市庁舎が見える。
  タカギ、市庁舎を見ている。
  露店のホットドッグ屋台で、ホットドッグ
  を売っている兄さんがいる。
  タカギ、ホットドッグを買う。
  ホットドッグをかじりながら、市庁舎を見て
  いるタカギ。
  タカギに近寄る影。
  タカギの肩をポンとたたく手。
  振り向くタカギ。ホットドッグのケチャップ
  が鼻に付いている。
手の主(マグレガー)「Mrタカギ?」
タカギ「イエス」
  マグレガー、サンフランシスコ市警の手帳を
  タカギに見せる。
---------------------------------------------------(3)
タカギ「マグレガーさん?」
マグレガー「私がサンフランシスコ市警マグレガー
 刑事だ。東京警視庁からのEメールに君の写真が
 添付されていた。ようこそ、サンフランシスコへ」
タカギ「私は、この街をよく知ってます」
マグレガー「そうだったな、ミスター・ジョ・・・
 ジョサブロウ(序三郎)・タカギ」
タカギ「そうです。この街には学生のころ3年住み
 ました。そのころは、ジョンと呼ばれてました」
マグレガー「ジョサブロウ・・・は難しい。私も
 ジョンと呼んでいいかい?」
タカギ「OKです」

7 サンセット住宅街・マグレガーの家(外・昼)
  マグレガーの車がつく。
  車からタカギとマグレガーが降りる。
  マグレガー、タカギを家へ招く。

8 マグレガーの家(内・昼)
マグレガー「コーヒーを作るから、テーブルに
 着いててくれ」
---------------------------------------------------(4)
タカギ「どうも」
  タカギ、テーブルに着く。テーブルの上に
  写真のアルバムが置いてある。
タカギ「これ、見てていいですか?」
マグレガー「ああ、アルバムか。いいよ。昨日は
 思い出にひたってたんだ。もう、そんな年齢さ」
  タカギ、アルバムを開く。

9 写真1
  オリンピック射撃種目の金メダルを
  受賞するマグレガー。

10 写真2
  市長から表彰を受ける、警官制服の
  マグレガー。

11 マグレガーの家(内・昼)
  アルバムをさらにめくるタカギ。
   タカギの目にひとつの写真が留まる。



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マーク

LOUVYCORP.


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ルウヴィ・ジャポン

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