(ボディサバつづき) |
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| -------------------------------------------------(36) マクレガー「もういい。今日のところは引き上げだ」 しばらく思い悩んだ様子で、タカギたたずむ。 タカギ「そうか、メディケイションを受けているのか・・」 マクレガー「おい、行くぞ」
42 オフィス(昼) マクレガーが社内の責任者に質問 している。となりにマグレガー。 男「困ったな。イアン君の住所を教えてくれなんて。 彼は、ここにはもう通ってないんだ。 彼なにやったの?」 マクレガー「ここのところ、市内で連続して 起こっている殺人事件について、なにか情報 を提供してもらえるかとおもいましてね」 男「やだー! 彼が犯人だったの? 全然そんな風には見えないのに。ほんとよ刑事さん。 すっごいまじめで、おとなしくて 、・・・うふ、 いい男よーん」 タカギに流し目を送る。 タカギ、焦り、向こうを向く。 ----------------------------------------------(37) マクレガー「では彼の現在の住所を教えてくれますか?」 男(タカギを指さし)「彼が頼んだらね・・・うふ」 男タカギの背中に声をかける。 タカギに近づき 、 マクレガー「どうやら君のことを気に入ったらしい」 タカギ「・・・・」
43 テンダーロイン地区の安アパートの外(昼) パーキングに車を止めて、 タカギとマクレガーが、 イアンの帰りを待っている。 タカギ、コーヒー片手に、・・・ マクレガー、せわしなくタバコをふかし続ける。 いらついたように、 タカギ「今日は帰りましょう。もうこないですよ」 深くタバコを吸い込み マクレガー「まあ待て。イアンがここに帰ってこないとしたら、 どこにいくんだ。辛抱が大切だ」 タカギ「俺はじっとしてたら頭が狂いそうになってくる」 マクレガー「どうしたんだ。落ち着け」 --------------------------------------(38) 深く助手席に沈みこみタカギ黙る。 しばらく沈黙が続く。 タカギ「あの娘見ましたよね」 おきていたのか、というかんじで、 マクレガー「誰のことだ?」 タカギ「あのコミュミティーで俺達に話しかけた女の子」 マクレガー「ああ。」 タカギ「あの娘、メディケイションを受けているとか、 変なことを口走っていたけど・・・。 俺には、あの目に見覚えがあるんです」 マクレガー「・・・」 タカギ「俺のガールフレンドも精神に問題があって メディケイションを受けていた。 いつも世界が狂っているなんて口走っていて・・・」 マクレガー「・・・」 タカギ「俺は彼女を救ってやれなかった」 マクレガー「・・・」 タカギ「あんな娘にまた出会うなんて、世界は狂ってる!」 マクレガー「例え、世界が狂っていようとも、俺達は俺達の やるべきことやるだけだ」 ---------------------------------------(39) タカギ「ふん。そうやって生き続けてなにが残るというんです。 結局年老いて、醜くなって死ぬだけだ」 マクレガー「君は、つかれているよ。おれも疲れている時 そんな考えになることがある。しかし、その考えを、 振り切らなければ。今日は、もう帰りなさい」 タカギ、ドアから出て去る。 しばしの時間。 長身の白人が玄関に手をかけている。 車からマクレガー出る。 長身の白人の男がまさに玄関に手を掛けようとする。 マクレガー「イアンさんですね?」 振り向くイアン。 マクレガー「SFPDのものです。 ちょっとお尋ねしたい ことがあるのですが、お時間いただけないでしょうか?」 表情を変えずに、 イアン「・・・警察の方が私になんの御用でしょう?」 マクレガー「 市内で連続して起こっている殺人事件に 関して、お聞かせ願いたいことがあるのですが」 同様に表情を変えずに イアン「・・警察の方の手助けになることは何も話せない と思うのですが」 ----------------------------------------------------------------------------------(40) マクレガー「私はボディサバコミューンの紹介できたんです」 イアンの表情がわずかに変わる マクレガー「これは正式な捜査ではありません。ただ、この件に 関してあなたから貴重な話が聞けるのではないかとおもいましてね」 表情を変えずにイアン、しばらく黙り込み、 イアン「・・・おいしい酒を飲みたくありませんか?」 マクレガー「は?」 ふっと笑い、 イアン「お互い疲れているようだ。私はいい場所を知って いるんです。刑事さん、どうです一杯?」 マクレガーしばらく黙り無表情でイアンを見返す 透き通るようなイアンの目 マクレガー「・・いいでしょう。」 44 チャイナ・タウン近くのネオン街(夜) 夜のネオンがキラキラ・・・。 イアン「どうです、刑事さん? この辺の雰囲気は?」 マグレガー「若いころを思い出すよ。そうだな、 20代の初めごろかな・・・、遠い記憶の彼方だ。 刑事になる前さ。あの頃は、オリンピック選手で、 大学も奨学金をくれた。パートの稼ぎは、この辺 での遊び代に消えたさ」
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11月25日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | 進行中プラン(著作権は高嶺&ルウヴィ) | 管理
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