リコールFROM80sプラン |
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| 101 駅(夜) 長距離列車に乗り込む、5人。 走り出す列車。 ロベルトのモノログ「そこから、ボクたち5人は列車に乗り、東ヨーロッパを抜け、イスタンブールに到着した」
102 イスタンブール(朝) カールトン「マーケットに、あの絵がある」ロベルトのモノログ「そう主張するドクタ ー・トーマス・レブンワース・カールトン・ジュニアと共に、無数のテントが立つ、雑踏すさまじいストリートを、ボクたちは歩きまわった」 人にぶつかりながら、5人が、マーケットを歩いている。 ロベルト、珍しい景観に、きょろきょろ。
ロベルトのモノログ「ドクター・トーマス・レブンワース・カールトン・ジュニアは、実は、細かい行動を、皆に知られずに、する所がある、と分かった」
103 フラッシュバック(船内) カールトンが、船内バーで、ワインを飲んでいる、・・・となりの席のチャンと、おしゃべりに興じながら。 チャンは、30代だが、笑顔がかわいい。 やがて、そこにアカワが来る。 カールトンは、思い出したように、席を立つ。 チャンとアカワに手を振って去るカールトン。 船内廊下を歩くカールトン。 ネオ・コンセプト号内で、彼は、1人のセーラーマンを見つける。 カールトンはセーラーマンに話しかける。 セーラーマン室に入るカールトン。 ロベルトのモノログ「そこで彼は、ビデオデッキとテレビを使用する許可をもらったらしい。1年前ボクが撮影した、盗まれたヌード画を含む数点の絵画の映像が入ったビデオカセットを、ドクター・トーマス・レブンワース・カールトン・ジュニアは、旅に持ってきていた。それを、セーラーマン室のビデオデッキでPLAYし、モニターテレビ画面を、ポラロイドのインスタントカメラで撮っていた。そうやって彼は、チャンのヌード画の写真を作ったのだ」
104 イメージ(細かいカットの連続) VHSビデオカセット(PAL)を取り出すカールトン。カセットをデッキへ。そしてPLAY。モニタ画面に映る絵画群。早送り。盗まれた絵の所でポーズ。 ポラロイド写真機でモニタ画面を撮るカールトン。インスタント写真が出てくる。次第に浮かび上がるチャンの絵画。
105 イスタンブールのマーケット(朝) ドクター・トーマス・レブンワース・カールトン・ジュニアは、そのポラロイド写真を、マーケットの売者たち1人1人に見せて、絵画の行方を追う。 カールトン「このフォトグラフの絵が、このマーケットへ来たとボクは思うんだが。キミたち、この絵に心当たりはない? あったら、教えてもらえないだろうか」 雑踏にまみれている5人。(ロベルト、アカワ、カールトン、チャン、クララ)
大声「その絵は、サンフランシスコから来た人物が買っていった!!」 ロベルトのモノログ「誰かが大声で叫んだ」 声の方に振り向く5人。 ロベルトのモノログ「ボクらが声のする方を見ると、1人の男がひとごみを逆流して逃げて行った」 逃げる男。 チャンが、追いかけようとする。 アカワ、それを制止。 アカワ「追わない方がいい。彼自身が、絵を盗んだ本人だろう。そして彼は、あの絵を、すでに売ってしまった、サンフランシスコから来た人物に。 …そして、その人物は、観光客だった。だから、あの男を追っても、今、絵がある場所は分からない。彼は、ただの泥棒だった。美術品に対して目利きだったが」 チャン、ためいき。 チャン「もう、いいわ。絵はあきらめる。あとは、イスタンブールの街を見ましょ」 ロベルトのモノログ「チャンの執着心のなさから、ボクはその生き方に共感したが……、旅は観光となった」 異国情緒のあるイスタンブール市街。 陽光に照らされる海の街。 ロベルトのモノログ「やがて、皆、それぞれのホームタウンへ帰った。クララ・シュミットとボクは短い間、恋人どうしだった。やがて5人は会うことがなくなり…、16年の時間が過ぎた」
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Dec.12(Mon) | Trackback(0) | Comment(0) | リコールFROM80s | Admin
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