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| 96 港(外・朝) 港を出る客船、ネオ・コンセプト号。
97 ネオ・コンセプト甲板(朝) アカワが手すりに寄りかかっている。 となりにロベルトとクララがいる。 アカワ「ネオ・コンセプトか・・・、いい名だ・・・」
98 船内バー チャンとカールトンがカウンターに居る。 ロベルトのモノログ「ドクター・トーマス・レブンワース・カールトン・ジュニアも、同室だったが、彼は、ワイン好きで、ボクの記憶では、彼は、ミステリアス・チャンと、客船バーのカウンターで、ずっとワインを飲みながらおしゃべりしていた。ミスター・アカワは、1800年代の探検隊長になったような気分の表情で、船旅を楽しんでいた」 カールトンと乾杯するアカワ。
99 夕暮れの海原 夕暮れの太陽が海に沈もうとしている。シルエットになったネオ・コンセプトがゆっくりと進んでいく。 ロベルトのモノログ「これから、どんな人に出会うのか? 本当にイスタンブールに行けば、ミステリアス・チャンのボーイフレンドが描いた絵を見つけることが出来るのか? ボクにとっては、目的は、どうでもよかった。ただ、旅を楽しんでた。甲板から見た海は広く、美しかった」 海を見ているロベルト。 ロベルト、すこし離れた所で、ミスター・アカワが心地よい潮風を受けながら、NEWSWEEKを読んでいるのに気付く。 ロベルトのモノログ「ミスター・アカワは、1948年日本生れ。その昔、旧日本政府の軍隊は、アメリカ合衆国の港を攻撃した。そして、2国間の戦争が始まり、1945年に旧日本軍は敗戦した、と世界史のクラスで聞いた。戦争で荒廃した日本が復興に向けて動き出した頃、この世に生を受けたミスター・アカワのジェネレーションは、アメリカ合衆国に憧れる、戦後日本人のジェネレーションだ。1986年当時までには、日本のインダストリアル・プロダクトは、世界で、優れたものとして認知されるようになっていた。日本のイメージはハイテク・プロダクトのイメージに変わった。ボクは、WALKMANを持っていた」 ウォークマンをポケットから出すロベルト。 甲板に居るアカワにチャンが近づく。 それを見ているロベルト。 ロベルトのモノログ「ミスター・アカワは、当時38才。その時推定年齢34才の、ミステリアス・チャンと彼が共に居ると、2人の光景が、恋人どうしの光景のように見えることもあった」
100 ギリシア本土の港(夜) ネオ・コンセプト号は、陸に着く。 夜の港に降り立つ、5人。
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Dec.12(Mon) | Trackback(0) | Comment(0) | リコールFROM80s | Admin
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