リコールFROM80sプラン |
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| 131 宇宙船内(室内・夜) そこにアカワが居る。 アカワ「やあ」 ロベルトらは、宇宙船の中で、チャン、ミスター・アカワ、そして、彼のワイフに会う。 コンソールで、宇宙船を操縦していたのは、人型ロボットだ。 ミスター・アカワ「ボクが言った時間に来れなかったが、みんな、間に合ったよ。グッドジョブ!」 ロベルト「ボクらは、あのタトゥーのデザインが、アルカトラズの岬を示していると判断して、アルカトラズの岬へ行った。そこへ、この宇宙船が来た。岬に何が隠されているの?」 相変わらず、美しいスタイルを持つチャンは、答える。 チャン「ロボットパイロットRP55が話してくれるわ」 宇宙船を操縦していたロボットが、宇宙船を自動操縦に切り替える。 ロボットは、シートから立ち上がると、ロベルトの所へ来る。 ロボットRP55「ワタシは、RP55。ヨロシク。チャンは、中国系アメリカ人の地球人と惑星X3TRI:UP人との間に、1952年に誕生。チャンが3才の時、1人で宇宙船から出た。その時、宇宙船は出発した。出発するしかなかった・・・。ワタシたち・・・、それは、惑星X3TRI:UP人3名と、地球人のチャンの母、そしてワタシ、・・・・・・計5名は、地球の海底にうもれた財宝をさがしていたトレジャーハンターズだった。財宝はある場所にかくしてある、今も。 しかし、地球から600万光年はなれた小惑星の宇宙海賊が、ワタシたちの事を知り、地球まで追ってきた。 (ここからあとのセリフと同様のイメージが、セリフと同時に映像として流れる) ・・・・・・それで、ワタシたちはいそいで出発した、財宝を残したまま。 チャンが居ない、と気付いた時、すでに宇宙船は大気圏を出ていた。もう、戻れなかった。うしろには、海賊船がせまってきた。彼らのレーザーを受け、ワタシたちの船はエンジンをやられた。ワタシの他の4名は、2組に別れ、脱出用の2人乗り宇宙ボートで脱出。ワタシは気を失い、気が付くと、宇宙を漂流していた」
RP55が、船内コントロール・パネルを操作。 宇宙船のフロントウィンドウの外に見えていた、アルカトラズの岬の崖が、突然、上下に割れる。巨大な崖が上下に割れると、その割れ目の奥が、トンネルのようになっているのが分かる。宇宙船は、トンネルに入って行く。
132 アルカトラズ(夜) 上下に割れたアルカトラズ島の中へ入る宇宙船。 海底トンネルをくぐり抜けていく。
133 ゴールデンゲート・ブリッジ(夜) ゴールデンゲート・ブリッジ真下の海底にトンネルの出口があり、宇宙船は、そこから、しぶきを上げて水面に出る。 宇宙船の天井ドームが開く。 ロベルトたちは風を受け、フロアに立っている。 RP55「これは、トレジャーハンターズのチームマークだ」 RP55が、自分の腰を指差す。チャンのタトゥーと同じデザインが、RP55の腰にも付いている。 コンクリートで出来た、橋を固定する建造物に、RP55は背中を向ける。 コンクリートの壁面に左右が逆になった、同じデザインの光模様が浮き出る。その部分が大きな穴となり開く。 中にあったのは、「財宝」だ。 信じられないほどの財宝。 RP55「ワタシは、今回、チャンをつれもどすため、なんとか地球に来た。 ・・・その財宝は、地球の7つの海に沈んでいたものを、X3TRI:UP星人の技術を使って、引き上げたものだ。 チャンは、X3TRI:UP人のDNAも持つため、地球人とはちがう歳の取り方をする。この財宝をキミたちにも分けようと思う。だから、脱出ボートで脱出し、今も宇宙のどこかで漂流している4名をさがす旅に共に来てくれないか!」
134 宇宙 星の海を飛ぶ宇宙船。 ロベルトのモノログ「ボクは、今、窓の外に見える星の海を見ている・・・チャンはもう忘れたかもしれない、彼女の言葉を思い出しながら」 チャン(ロベルトの記憶)「家族というのは芸術ではない・・・、それは、人生の通過点の美しい瞬間の1つ」
135 宇宙船内 窓の外を見るロベルト。アカワとチャンが会話している。
アカワ「そうだったの・・・」 チャン「そう、RPが教えてくれた。腰のタトゥー、サンフランシスコのチャイニーズ・アーティストの作だって・・・」 ロベルト「そして、ファミリーのマーク」 チャン、微笑。 ロベルトのモノログ「ボクらは、未知の宇宙へ向かっている」
エンド
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Dec.12(Mon) | Trackback(0) | Comment(0) | リコールFROM80s | Admin
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