LOUVY PLANS
 
THE SCRIPTS
 



リコールFROM80sプラン

126 ロベルトのバークレーのアパート
 キャブ停車。自宅指し示すロベルト。
カールトン「君、うちの側に住んでたの?」

127 アパート内(昼)
ロベルト、クララたちを部屋へ招き入れる。
カールトン「ああっ! あのヌードだ…。
10数年ぶりに、見たよ…」
ロベルト「ドクター・カールトン・ジュニア、この絵を撮ったビデオテープ持ってなかった?」
カールトン「この10数年、引越しを何度かして……、いろんな物を捨ててしまった」
カールトンは、そう言うと、ゆっくりと絵に近づき、絵の中の、チャンのタトゥーを、まじまじと見る。
しばし、彼は沈黙。
カールトン「オオオー!!」
突然、彼が大声を出す。
カールトン「このタトゥー、この図が表わしてるのは、風景だ! 薔薇茎サークル内のデザイン……、これはバークレーの、ある場所から見た、風景だ。サークルの中に星マークがあるね、それが、船のシルエットみたいなものの左端と重なってる。このシルエットは、アルカトラズ島、通称ザ・ロックだよ。サンフランシスコに面した岬に星マーク・・・。これは、財宝さがしかも! 風景が見られる場所へ行きたい」

128 バークレーの丘(夕)
  その場所から、ゴールデンゲート・ブリッジを含むランドスケープが見える。
手前に、ザ・ロック……。その向こうに、サンフランシスコとマリンカウンティを結ぶ、ゴールデンゲート・ブリッジ……。
ロベルト、カールトン、クララのシルエットがゴールデンゲートの向こうの夕日に照らされている。
ロベルト「確かだ。ここから見た風景が、簡略化されて、あのタトゥーのデザインとなっている。きっと、星マークの場所に何かがある」
カールトン「行こう、アルカトラズへ」
  夕日のシルエットになった、ゴールデンゲート・ブリッジは美しい。
ロベルトのモノログ「サンフランシスコのシンボル的存在、ゴールデンゲート・ブリッジとアルカトラズ島に、何かの秘密が隠されているのか…、そう考えるとボクはドキドキした」

129 海(朝)
  モーターボートで、海を渡るロベルト、カールトン、クララの3人。
  アルカトラズ島が近づく。
ロベルトのモノログ「次の日、ボクたち3人は、モーターボートを使って、アルカトラズ島へ上陸した」



130 アルカトラズ島(昼から夜)
  青い空。
岬を歩いている3人。
霧が出る。
  夕日と霧。
ロベルトのモノログ「アルカトラズ島の、サンフランシスコ市フィッシャーマンズ・ウォーフが対岸に見える岬を調査した。
やがて、夜が来た。満月だった。しかし夜霧は深く、特に何の発見もなかった」
空に浮ぶ満月。
  3人は、霧の間から時折見える満月を眺め、ため息をつく。
満月が、次第に、大きくなり始める・・・・・・。
ロベルト「満月が、巨大化してる・・・」
カールトン「いや、月は、別の方角に見える・・・・・・」
ロベルト、霧の夜空を見渡す。
たしかに、月が、別にある。
  巨大化する、光る物体。
霧が、それを隠す。
そして、もう一度、霧の中から現れたのは、満月ではない、・・・宇宙船の下部のライトだ!
ロベルト、カールトン、クララ「UFO!」
 ロベルト、カールトン、クララ、これ以上はないくらいに、口を、ぽかーんと大きく開けている。
ロベルトのモノログ「サラ・サイゴンが見せてくれたビデオでは、この下部ライトから、光の粒子が放射された………と思ってる矢先、ライトがさらに明るくなった」
  宇宙船の下部ライトがさらに明るく。
そして、そこから光の粒子が放射される。
クララ、ドクター・トーマス・レブンワース・カールトン・ジュニアそしてロベルトの3人は次々に光に呑み込まれる。
ロベルトのモノログ「次の瞬間ボクらは、地面を離れ、体ごと浮き上がった」
  3人が、光の中で、宙に浮いている。
カールトン「信じられないよ!」
  宇宙船に吸い込まれる3人。



12月12日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | リコールFROM80s | 管理

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