LOUVY PLANS
 
THE SCRIPTS
 



リコールFROM80sプラン

56 新しいカフェ(おもて・昼)
  カフェの前に立つロベルト。
ロベルトのモノログ「その夏、ボクの知らな
 い間に、町に新しいカフェが出来てた。イ
 タリアン・カフェだった。通り沿いのテー
 ブルで2人の男性と3人の女性がスープを
 飲みながら、イタリア語で話をしていた」
スープを飲んでいる客。
  ロベルト、カフェの中へ。
ロベルトのモノログ「ボクもスープを飲みた
 くなり、カフェに入り、オーダーした」

57 カフェ(内・昼)
  カウンターで、フリーペーパーを見ながらスープを待っているロベルト。
  スープを持ってくるウェイター。
  スープのカップを受け取るロベルト。
ロベルト「やがて、「本日のスープ」の香ば
 しい匂いがしてきた。ボクはスープを受け
 取り、見回した。空席は、なかった」
席を見回すロベルト。
  満席。
  立ちながら、スープを飲むロベルト。
ロベルトのモノログ「ボクは立ちながらスー
 プを飲んでいた。スープを飲みながら、フ
 リーペーパーを読む……、ひとときの幸せ
 を感じられた。そんなボクを、さっきのイ
 タリア語を話す5人の中の、1人の男性
 が、彼らのテーブルに招いた」
  ロベルトを招く男性。(ミスター・アカワ)
男性「ミスター・アカワという者だけど、キ
 ミ、ボクらのテーブルに来ないかい?」
ミスター・アカワは、30代後半の人物。その誘いに、とまどうロベルト。
  アカワを見ながら、沈黙するロベルト。
アカワ「いやいや、そんなにへんな顔される
 と、ボクもどうしていいのか分からなくな
 る。ボクはね、ローマからここクレタに来
 た。そう…、バカンスでね。普段はローマ
 に住んでる。この辺の楽しい場所を教えて
 くれるかな?」
ロベルトのモノログ「ミスター・アカワは、アジア系だった」
ロベルト「なぜローマに住んでるの?」
アカワ「ボクは日本にあるエレクトロニク
 ス・カンパニーから派遣されて、ローマに
 滞在してるんだ。ローマに支店を作るため
 にね。家族で移動したから、まあ、なんと
 か落ち着いて生活してる。今、ちょっとし
 たバカンスさ」
彼自身の自己紹介の後、ミスター・アカワは他の4人を紹介する。
アカワ「ワイフ、娘、そっちは、イタリアか
 らのカップル、旧友だ」
ロベルト「ロベルトです」
アカワ「なにか飲むかい?」
ロベルト「ワインを」
  アカワのワイフが笑う。
ロベルトのモノログ「15にもならないボク
 の、そんな発言に、アカワのワイフが笑っ
 た。そして、同じテーブルのイタリア人男
 性と、その恋人も笑っていた」
  ミスター・アカワは、ビジネスカードを
  ロベルトに渡す。
  談笑する、テーブルのみんな。
  手を振って、みんなと別れるロベルト。

58 バー・レストラン(内・昼)
  テーブルを拭いているロベルト
シェフ「ロベルト、ちょっとごめん、イワシ
 が足りないんだ。ちょっと市場で買ってき
 てくれない?」
ロベルト「OK」

59 バー・レストラン(外・昼)
  自転車に乗っていくロベルト。

60 市場(内・昼)
  ロベルト、市場を歩き回っている。
ロベルトのモノログ「ボクは自分自身の事をまだ、あまり分かっていなかった。そして、日々を過ごしていた。養父母は、父親、母親、そして息子のボク…、という家族の光景を楽しんでいた。ボクの性質は、トリッパー的だった。そして、感謝すべき事だが、ボクは健康だった。ボクは町を散策し、その光景を見る事を愛した」



12月12日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | リコールFROM80s | 管理

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