リコールFROM80sプラン |
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| 36 魚介市場(内・朝) たくさんの魚介類が並ぶ。シェフとロベルトが品定めをしている。 ロベルトのモノログ「お小遣い、そして、アルバイト・・・、そうこうしている内に、ボクの貯金は増えた」
37 レストラン(おもて・夕方) ロベルト「じゃね!シェフ」 シェフ「また、明日!」 ロベルト「オーケー」 ロベルト、おもてに出る。 そして、自転車のチェーンを外す。 自転車にまたがるロベルト。 自転車のタイヤが、ぐにゃっと潰れる。 ロベルト「パンクか・・・」
38 海辺(夕方) 海辺を歩いて、家へ帰るロベルト。 ロベルト、ふと、何かに気づく。 チャンがゆっくりと、彼の前を歩いている。 ロベルトのモノログ「宿泊しているホテルへと向かう途中なんだろうな、とボクは思った。チャンの歩く後ろ姿は、映画のスローモーションのように見えた」 ゆるやかに歩く、チャンの後ろ姿。 ロベルト「チャンは本当にゆっくり歩いていた。ボクはドンドン彼女に接近してしまった」 チャンに、自然に追いつく、ロベルト。 チャンを追い抜くロベルト。 ロベルト、チラッと彼女の方を振り返って見る。 その時、彼女がウインクする。 ロベルト、立ち止まる。 チャン「わたしが泊まってるホテルに遊びに来ない?」 一瞬、時間が止まる。 ロベルトのモノログ「チャンのような魅力的な女性に誘われたら、断るのは難しい。 …だが、同時にボクは恐くなっていた。 ボクは、男性経験が多そうな女性に、憧れと恐怖の両方を感じていた。実際にチャンは男性経験豊富だったのか、ボクは知らない。ボクはヘンな憶測をしてしまうのだ」 シネマ女優のような雰囲気に包まれている、チャンの容姿。 ロベルト、まばたきも出来ない。 チャン「どしたの?」 ハッとするロベルト。 ロベルトのモノログ「ふと、ボクは、自分の想像が飛躍していることに気付いた」 ロベルト、答える。 ロベルト「OK」
39 通り(夕) 子供たちが、自転車に乗ったりして、駆け回っている。 ロベルトのモノログ「学校は既に夏休みになっていた。クラスメートの中には、集まって、キャンプに行く者もいた。ボクも時にはそういう事に参加したが、当時、ボクは大人の世界に引かれていた。大人の女性に……。ボクのリビドーは、活動的だったのだ」 チャンがロベルトの前を歩いている。 ロベルトのモノログ「チャンの宿泊しているホテルの部屋を見たい、という気持ちは、とても大きかった。15以上年上のチャンには、女性的雰囲気が漂っていた」 チャンは手招きして、丘の上のホテル「宝石」へとロベルトを導く。 チャンが丘のホテルを指差す。
40 丘(遠景・夕) ホテル「宝石」が見える。
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Dec.12(Mon) | Trackback(0) | Comment(0) | リコールFROM80s | Admin
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